人財教育・人材育成、対極の考察

New

人財教育・人材育成、対極の考察

【目次】

    ▼さらに深く学ぶなら!
    「行動科学」に関するセミナーはこちら!

    ▼さらに幅広く学ぶなら!
    「分野別のカリキュラム」に関するオンデマンドセミナーはこちら!

    1. 長所と短所

    人の個性は長所にも短所にもなります。例えば「時間や期日を守る」という人がいます。いつも時間よりも早めに集合し、提出期限も守るので「しっかりした人」と思われます。しかし、他の人に対して口うるさく時間や期日について言っていると「うるさい人、厳しい人」と思われます。一つの個性や特性も行動や振る舞い、そしてそれを見る人、受け手によって印象が変わります。

     

    自分にとって長所と思っていること、短所と思っていることも一つの見方です。短所を克服することは出来ませんし克服する必要もありません。ただ見方を変えるだけです。長所と短所はそもそも同じ性質なので、コインの表と裏のように切り離すことが出来ないのです。「良くも悪くも自分にはその特徴がある」と認識して顧客や社会に役立たせることです。しかし、人に迷惑をかけてはいけません。「自分の個性なのだから何をしても良い」というのは間違いです。大雑把な性格だからと言って書類の提出期限を破ってよい理由にはなりません。一方で、自分の短所に悲観的になる必要もありません。誰かに指摘されたり、注意されたことがあるかもしれませんが、それはその特性を発揮すべき相手や状況を間違えたのです。人や状況を常に意識して行動することです。

     

    2. 少数派と多数派

    自分に対する評価が少数派の意見か多数派の意見かは重要です。また、それらの人はどのような分野、年代の集団ということも重要です。ありとあらゆる人から意見を尋ねるのは不可能です。必然的に自分に近い人や自分と関わりのある集団を対象にすることになります。また質問の内容によっては多数派の意見が重要な時もあれば、ただ一人の意見が大事な時もあります。

     

    自分の製品やサービスを売り込むためには顧客は多い方が良いです。そのため多数派の意見を反映させた内容になりやすいです。また、自分の個性や特徴について質問した場合、多くの人が同じ意見の時もあれば、色々な意見が出る時もあるでしょう。同じ意見の時はどんな人に対しても同じようにふるまっているのでしょう。色々な意見が出る時は多くの特技を持っているのかもしれません。

     

    少数派と多数派のどちらが大事ということはありませんが、どちらの意見にも耳を傾ける必要があります。しかし、全ての人に満足してもらうことは不可能なので、反対意見は必ずあります。一つ一つの意見に一喜一憂してはつかれますが「そういう意見もある」ということを認識することは大事です。

     

    連載記事紹介:ものづくりドットコムの人気連載記事をまとめたページはこちら!

     

    【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

     

    ▼さらに深く学ぶなら!
    「行動科学」に関するセミナーはこちら!


    この記事の著者

    福﨑 昌宏

    金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

    金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。


    「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

    もっと見る
    若手・中堅社員の実践的教育とは

     若手・中堅社員の実践的教育は、中小製造業の共通の課題です。限られた人材で、多品種少量受注生産を強いられる工場では、品質・納期をどのように確保するのかが最...

     若手・中堅社員の実践的教育は、中小製造業の共通の課題です。限られた人材で、多品種少量受注生産を強いられる工場では、品質・納期をどのように確保するのかが最...


    相手のタイプ別に効率的な説明方法を知る

      職場で新たなルールが制定された時や、その内容が変更になったとき、変更点を伝えながら新たなルールを守るよう周囲に促すような場面は、リーダ...

      職場で新たなルールが制定された時や、その内容が変更になったとき、変更点を伝えながら新たなルールを守るよう周囲に促すような場面は、リーダ...


    読み手の立場に立って文書を書くとは

    1. 読み手の立場に立って文書を書く  これまでに掲載した記事の中で以下のことを何度も書きました。    わかりやすい文書を書くうえで最も重要な...

    1. 読み手の立場に立って文書を書く  これまでに掲載した記事の中で以下のことを何度も書きました。    わかりやすい文書を書くうえで最も重要な...


    「人財教育・育成」の活用事例

    もっと見る
    引き継ぎ資料で押さえるポイントとは

      四半期末や年度末、退職のタイミングで自身の業務を次の担当者に引き継ぐことは誰しも経験があるのではないでしょうか。今回は業務引き継ぎ資料...

      四半期末や年度末、退職のタイミングで自身の業務を次の担当者に引き継ぐことは誰しも経験があるのではないでしょうか。今回は業務引き継ぎ資料...


    【ものづくりの現場から】クラフト体験を技術者教育に活用(クラフト・ミー)

    【特集】ものづくりの現場から一覧へ戻る ものづくりを現場視点で理解する「シリーズ『ものづくりの現場から』」では、現場の課題や課題解消に向けた現場の取り組...

    【特集】ものづくりの現場から一覧へ戻る ものづくりを現場視点で理解する「シリーズ『ものづくりの現場から』」では、現場の課題や課題解消に向けた現場の取り組...


    『わかりにくい案内図』から学ぶこと

    1. 案内図の表示が上下逆さま  弊社は埼玉県所沢市にあります。昨年の夏頃、所沢駅西口の駅前の交差点に写真①のような案内板が設置されました。この案内...

    1. 案内図の表示が上下逆さま  弊社は埼玉県所沢市にあります。昨年の夏頃、所沢駅西口の駅前の交差点に写真①のような案内板が設置されました。この案内...