省エネハイテク機器 :新環境経営 (その22)

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 今回は、省エネハイテク機器について解説します。
 

1. ハイテク機器(LED照明)

CSR LED照明は、約50年前に発明された半導体の延長線上にあります。赤色LEDから青色LEDが生まれ、さらに、青色LEDの青色を白色に変換する蛍光体の発明があって、照明としての使用が可能となりました。半導体のため、低消費電力で長寿命(4万時間)です。照明は、長い間、白熱電球と蛍光灯の時代が続きましたが、LEDが照明として利用できるようになったことで、一気に省エネ化が進み、急速に置き換えが行われています。
 実用化されてから種類も増え、コストもどんどん安くなりました。従来の白熱電球は発熱体を照明に利用していたわけで、光に変わるより熱に変わる分が多く、電気の無駄使いが生じていました。現在のLED照明は、同じ明るさを得るのに消費する電力は白熱電球の約1/10です。又、白熱電球の長所であった色の温かみも、LEDでも出せる様になってきました。
 

2. ハイテク機器(ヒートポンプ)

 日本で初めて商品化されたヒートポンプは、空気を圧縮することで発生する熱を利用したものです。古くから原理は知られていましたが、それを実現する製造技術がなく、15年くらい前にようやく実用化されました。ヒートポンプは、今は給湯機やエアコン、冷蔵庫等に利用され、給湯、空調、保温にはなくてはならない存在になりました。
 ヒートポンプの性能はCOP(成績係数)で示されます。COP:3は、簡単にいうと、ニクロム線ヒーターで水の温度を1℃上げるのに使う電気量で、ヒートポンプを使うと同じ電気量で3℃上げられるということです。ヒーターで直接水を温めるより、空気を圧縮することで発生する熱で水を温めた方が、電気の使用量が1/3になるということです。これによって、給湯機、空調機の省エネが一気に進みました。現在ではCOP:6を超えています。
 

3. ハイテク機器(その他家電)

 冷蔵庫は24時間連続使用のため、電気の使用量に占める割合が高く、省エネ性能は重要です。冷蔵庫もヒートポンプ方式の採用によって省エネ化が進んでいます。古い冷蔵庫を買い替えることで電気代の節約になり...
 今回は、省エネハイテク機器について解説します。
 

1. ハイテク機器(LED照明)

CSR LED照明は、約50年前に発明された半導体の延長線上にあります。赤色LEDから青色LEDが生まれ、さらに、青色LEDの青色を白色に変換する蛍光体の発明があって、照明としての使用が可能となりました。半導体のため、低消費電力で長寿命(4万時間)です。照明は、長い間、白熱電球と蛍光灯の時代が続きましたが、LEDが照明として利用できるようになったことで、一気に省エネ化が進み、急速に置き換えが行われています。
 実用化されてから種類も増え、コストもどんどん安くなりました。従来の白熱電球は発熱体を照明に利用していたわけで、光に変わるより熱に変わる分が多く、電気の無駄使いが生じていました。現在のLED照明は、同じ明るさを得るのに消費する電力は白熱電球の約1/10です。又、白熱電球の長所であった色の温かみも、LEDでも出せる様になってきました。
 

2. ハイテク機器(ヒートポンプ)

 日本で初めて商品化されたヒートポンプは、空気を圧縮することで発生する熱を利用したものです。古くから原理は知られていましたが、それを実現する製造技術がなく、15年くらい前にようやく実用化されました。ヒートポンプは、今は給湯機やエアコン、冷蔵庫等に利用され、給湯、空調、保温にはなくてはならない存在になりました。
 ヒートポンプの性能はCOP(成績係数)で示されます。COP:3は、簡単にいうと、ニクロム線ヒーターで水の温度を1℃上げるのに使う電気量で、ヒートポンプを使うと同じ電気量で3℃上げられるということです。ヒーターで直接水を温めるより、空気を圧縮することで発生する熱で水を温めた方が、電気の使用量が1/3になるということです。これによって、給湯機、空調機の省エネが一気に進みました。現在ではCOP:6を超えています。
 

3. ハイテク機器(その他家電)

 冷蔵庫は24時間連続使用のため、電気の使用量に占める割合が高く、省エネ性能は重要です。冷蔵庫もヒートポンプ方式の採用によって省エネ化が進んでいます。古い冷蔵庫を買い替えることで電気代の節約になり、早期に購入費用を回収できる場合があります。
 掃除機は便利な家電ですが、近年、高性能化が進み、消費電力も増えています。エコモードでは、床に張り付いて使用している時の消費電力は比較的小さいのですが、床から浮かせて使用していると消費電力が大きくなります。掃除中に、掃除機を回したまま物を移動したり、掃除機が床から離れていたりすると、無駄な電力を消費することになります。省エネの観点で使い方に注意が必要です。
 
次回は、省エネその3として、見える化について紹介します。

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この記事の著者

石原 和憲

人と地域をつなぐ、交流型イノベーター

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