
セミナー趣旨
EV市場は着実に成長し、2023年末には世界の電気自動車(Electric vehicles)保有台数は4000万台に達しました。これに応じて車載用リチウムイオン電池(LiB)の需要が拡大していますが、その陰で膨大な量の中古LiBが発生しつつあります。中古LiBを適切に処理しなければ、環境負荷となります。また、中古LiBには希少な金属が使用されており、資源としての価値を有しています。
こうした理由から中古LiBのリサイクル(およびリユース)技術の開発、またそれらの技術を活かしたビジネスの構築が喫緊の課題となっています。EVの普及が遅れている日本においても自動車の電動化に伴い、LiBの需要が増加しており、今のうちからリサイクル(およびリユース)の仕組みを構築することが必要となっています。
受講対象・レベル
研究開発部門、事業企画部門など、車載用リチウムイオン電池リサイクルについてお知りになりたい方など
セミナープログラム
1.電気自動車(EV)および車載用リチウムイオン電池(LiB)の市場動向
①EV市場の動向(中国、欧米、日本、その他)
②EVと地球環境問題
③車載用LiBの市場動向
2.車載用LiBのリサイクルの必要性
①LiBの構成、寿命、コスト構造
②原材料の調達
③全固体電池の開発状況とリサイクルについて
3.リサイクル技術とビジネス
①回収・解体プロセス
②狭義のリサイクル(湿式精錬、乾式精錬、その他)
③リサイクルビジネス(リサイクル企業、法制度、コスト構造、収益性)
4.リユース技術とビジネス
①リユース技術(診断技術と用途開発)
②リユースビジネスと法制度
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。
セミナー講師
山口大学大学院技術経営研究科 教授
福代和宏 氏
1998年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。同年日立製作所入社、冷熱機器開発に従事。2001年空気調和・衛生工学会学会賞受賞。2005年より山口大学大学院技術研究科。2015年4月から2023年3月まで同研究科長。空気調和・衛生工学会技術フェロー。日本機械学会、日本建築学会等会員。特定非営利活動法人山口スマートコミュニティ支援センター監事。JICA短期専門家(2009~現在)。宇部市環境審議会会長(2019~2024年)、山口市環境審議会会長(2019年~現在)ほかを歴任。
セミナー受講料
1名につき
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
受講料
41,800円(税込)/人
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2025/04/17(木)
10:30 ~ 16:30
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