パラメータ設計とは、システムの機能(働き)を最適化するための設計の方法を指します。つまり、市場で問題を起こさないために、システムを構成する各設計パラメータの水準(値)を、統計的な考え方を応用して決めようとするものです。そういう意味では、未然防止の設計を実現するための方法論ともいえそうです。
パラメータ設計は、一般的に「品質工学」と呼ばれているもの一分野ととらえてください。特に、開発設計や生産技術の最適化に使われると効果的です。もちろん、製造現場で生産条件を最適化する場合にも使えます。図1に品質工学の全体構成を示します。
図1.品質工学の全体構成