ベテランから若手への伝承は、ときに企業の存続にも影響を与えます。少子高齢社会において高齢者と若手、中堅社員はどのように伝承に対応すべきなのでしょうか。企業を活性化し伝承を進めるための組織的な取り組み方について、連載で解説しています。
2. なぜ伝承は進まないのか
では、伝承がうまく行われないのはなぜでしょうか、その理由を整理してみます。
前回のその1、(1)に続いて、解説します。
(2)投資対効果が分かりづらい
投資対効果が実感しにくいことも伝承が進まない原因の一つです。一般的な伝承は、OJTなどで経験や知識を継承する人材育成や、ナレッジマネジメントに代表される知識・経験の蓄積から行われることが多いのです。しかし、このような人材育成やノウハウ蓄積という観点で伝承を行った場合、時間がかかる上に伝承の効果が分かりづらく、目先の利益や事業を優先することになりやすいでしょう。結果として、伝承を中長期的に捉えることとなり、伝承が先送りされる原因にもなっています...