アイデア発想を司る脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)とは

投稿日

  

 

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)は、脳が意識的な活動をしていないとき、つまりぼんやりとしている時の脳が行っている神経活動をいいます。今回はアイデア発想を司る脳の役割についてお伝えします。私の経験では、トイレに入っている時、湯船に浸かっている時、ウォーキングをしている時に、「ふっ」と思い出したようにアイデアが湧いてくることがあります。

 

アイデアは無意識に出てきます。共通しているのはリラックスしている時です。リラックスしている時は脳は意識的に活動していないのです。その機能を見てみましょう。

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

◆関連解説記事:新商品開発に重要なアイデア発想とは

◆関連解説記事:アナロジー発想法とシーズ発想法(その1)

◆関連セミナー:新製品・新事業テーマ創造の組織的展開

 

1. アイデア発想:DMNの役割

・危機への備え

狩猟時代に睡眠中、突然の危機である他の動物に襲われても直ぐに対応できるように脳一部は待機状態になっています。この機能は現代にも引き継がれています。

 

・情報の整理

脳は五感を通して情報を収集して、入力した情報を取捨選択し、言葉や行動として表現します。DMMは情報の整理に発揮し、情報収集して脳内の情報は整理されます。特に蓄えられた情報を結合しやすくなり、新しいアイデアが生まれやすくなります。そのため、ひらめきを生み創造力を高めます。ぼんやりできる場所はアイデアが生まれやすいのです。後者がアイデアを生み出す理由なのです。

 

2. アイデア発想:DMNを高めるための対策

・瞑想

瞑想中に浮かんでくる感情や雑念をありのまま思い浮かべます。とりとめない思考や感情を浮かび、意識が何も縛られずに自由に発散する状態が作れます。

 

・空想

特に楽しい気分になれる空想を行います。脳の集中状態を解除し、心を緩める効果が期待できます。

 

・単純作業やリズム運動

皿洗いや掃除、散歩やスクワットなど単純な作業を繰り返す作業を行...

  

 

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)は、脳が意識的な活動をしていないとき、つまりぼんやりとしている時の脳が行っている神経活動をいいます。今回はアイデア発想を司る脳の役割についてお伝えします。私の経験では、トイレに入っている時、湯船に浸かっている時、ウォーキングをしている時に、「ふっ」と思い出したようにアイデアが湧いてくることがあります。

 

アイデアは無意識に出てきます。共通しているのはリラックスしている時です。リラックスしている時は脳は意識的に活動していないのです。その機能を見てみましょう。

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

◆関連解説記事:新商品開発に重要なアイデア発想とは

◆関連解説記事:アナロジー発想法とシーズ発想法(その1)

◆関連セミナー:新製品・新事業テーマ創造の組織的展開

 

1. アイデア発想:DMNの役割

・危機への備え

狩猟時代に睡眠中、突然の危機である他の動物に襲われても直ぐに対応できるように脳一部は待機状態になっています。この機能は現代にも引き継がれています。

 

・情報の整理

脳は五感を通して情報を収集して、入力した情報を取捨選択し、言葉や行動として表現します。DMMは情報の整理に発揮し、情報収集して脳内の情報は整理されます。特に蓄えられた情報を結合しやすくなり、新しいアイデアが生まれやすくなります。そのため、ひらめきを生み創造力を高めます。ぼんやりできる場所はアイデアが生まれやすいのです。後者がアイデアを生み出す理由なのです。

 

2. アイデア発想:DMNを高めるための対策

・瞑想

瞑想中に浮かんでくる感情や雑念をありのまま思い浮かべます。とりとめない思考や感情を浮かび、意識が何も縛られずに自由に発散する状態が作れます。

 

・空想

特に楽しい気分になれる空想を行います。脳の集中状態を解除し、心を緩める効果が期待できます。

 

・単純作業やリズム運動

皿洗いや掃除、散歩やスクワットなど単純な作業を繰り返す作業を行います。リズミカルに行う作業をするとよいでしょう。

 

・パワーナップ

短時間の仮眠は睡眠を通して活性化します。最近では20分程度の昼寝は午後の業務を活性化するといわれています。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

以上のように脳の特徴を見極めアイデア発想に望むと、さらに創造的なアイデアが発想できます。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

石川 朋雄

日本のものづくりは品質向上に切磋琢磨し,高品質な商品を開発しました。高品質商品と顧客価値創造を融合する商品企画のシステム化を提案します。

日本のものづくりは品質向上に切磋琢磨し,高品質な商品を開発しました。高品質商品と顧客価値創造を融合する商品企画のシステム化を提案します。


「アイデア発想法一般」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ブレインライティング で合意形成

  だれでもカンタン!脳のクセを使った説明力・説得力を身に付けるトレーニング   先日、WEBセミナーの中で ブレインライテ...

  だれでもカンタン!脳のクセを使った説明力・説得力を身に付けるトレーニング   先日、WEBセミナーの中で ブレインライテ...


何を作ったら良いか分らない状態での新商品開発法とは(その3)

 前回のその2に続いて解説します。   3.新商品開発を進めるための方法(S2D)   (2)10年後の未来素案の作成 &n...

 前回のその2に続いて解説します。   3.新商品開発を進めるための方法(S2D)   (2)10年後の未来素案の作成 &n...


アイデアのヒントを探しに人はどこへ行く、ヒントを得る場所・人・媒体とは

  1.アイデアを探す場所は  アイデアのヒントを探しに人はどこへ行くのでしょうか。「現代人の発想パターン調査」(1984年.創研調査)...

  1.アイデアを探す場所は  アイデアのヒントを探しに人はどこへ行くのでしょうか。「現代人の発想パターン調査」(1984年.創研調査)...


「アイデア発想法一般」の活用事例

もっと見る
アイデアのつくり方とは

        ジェームス・W・ヤング 「アイデアのつくり方」を読みました。1961年に書かれた本ですがアイデアの出し方としてはパイオニア的な本です...

        ジェームス・W・ヤング 「アイデアのつくり方」を読みました。1961年に書かれた本ですがアイデアの出し方としてはパイオニア的な本です...


発明事例-実験で出たガスの臭いから未知の生成物を直観、合成ゴム発明の物語

 アセチレンの研究に没頭していたアメリカの化学者ジュリアス・オーサー・ニューランドは、ある時アセチレンを銅とアルカリ金属の塩化物の溶液に通すと奇妙なにおい...

 アセチレンの研究に没頭していたアメリカの化学者ジュリアス・オーサー・ニューランドは、ある時アセチレンを銅とアルカリ金属の塩化物の溶液に通すと奇妙なにおい...


-ペニシリン、ポリエチレン‐ 偶然を生かしたセレンディピティのひらめき (その1)

1.ブドウ状球菌の研究中に、青カビを見つけ抗生物質ペニシリンを発見した、イギリスの細菌学者 アレクサンダー・フレミング    1928年、イギリス人の...

1.ブドウ状球菌の研究中に、青カビを見つけ抗生物質ペニシリンを発見した、イギリスの細菌学者 アレクサンダー・フレミング    1928年、イギリス人の...