日本のモノづくりの言葉、『カイゼン』『ゲンバ』『
5S』は、世界の共通語として『kaizen』『Gemba』『5S』として各国で使用されています。 私事ですが、1年前にKaizenをキーワードとしてFacebookで知り合ったヨルダンの大学の方から依頼があり、Kaizenの英語版資料を転送し感謝され、『カイゼン』という日本語が中近東でも知られている事に驚きました。
『kaizen』をキーワードにネットで検索してみると、JICA国際協力機構では5S-KAIZEN-TQMを活用した活動を、製造業はもとよりきれいな病院づくりとしてアフリカの保健医療施設で定着化させて成果を上げていました。その時に作成した英語、仏語のKaizen,5S等の資料もJICAサイト上に公開されており、改めて『kaizen』の凄さを感じたものです。
私は15年前、品質改善の為に中国大連の工場に駐在した時に「言葉の壁」に突き当たった。日本版の資料を急いで中国語に翻訳させてその場を凌いだのだが、如何に優れた手法、ノウハウであっても、相手に理解させなければ全く意味がないと痛感させられた。『初めに言葉ありき』です。世界には言語が6000以上、そして一億人以上が使用している言語が英語、中国語、ヒンズー語等、約10言語もあります。JICAのような国際機関で日本人の専門家を派遣する事も有意義ですが、各国の母国語でKaizen,5S等テキストを翻訳して公開してはどうでしょう。ネットで公開する費用は安く、又アクセス数も容易に管理できます。世界中の製造業のみならず病院、農業関係者等々の貴重なテキストとなり、そこから人の輪、ビジネスの輪が広がり、「小さな日本の援助」で「大きな国際的援助」につながると期待できます。
世界に通じる日本語としては、環境分野で初のノーベル平...