「情報マネジメント」とは、キーワードからわかりやすく解説

 

1. 「情報マネジメント」とは

現代ものづくりの情報マネジメントは、4M(人、設備、材料、方法)と同等以上に重要になっています。以前は紙ベースで個別に管理していたものが、コンピュータの能力向上/一般化によって多くのデータを一元処理できるため、新たな価値を生み出すようになったのです。工夫によっては大きな成果が期待できる半面、莫大な投資となる場合もあり、大胆かつ繊細に進める必要があります。

 

2. 「情報マネジメント」活用の流れ

「情報マネジメント」活用の流れを「Input → Output → Outcome」と単純化して考えてみます。「Input」とは、蓄積されたデータや、何かしらの情報です。この「Input」を使いデータ分析などを実施し、インフォメーションをインテリジェンス化します。「Output」とは、データ分析した「分析結果」などです。適切なデータ分析などを実施できれいれば、それはインテリジェンスです。「Outcome」とは、その分析結果を現場で活用して得られた「成果」です。

 

3. 「情報マネジメント」インフォメーションとインテリジェンス

インフォメーションとインテリジェンスというワードが登場したので、簡単に補足します。データには、アクションに直接結びつけられるかどうかで2つの状態があります。

  • インフォメーション
  • インテリジェンス

 

どちらも日本語では情報と訳されます。しかし、ビジネスでのデータ分析・活用上は大きく異なります。非常にざっくり言うと、次のようになります。

  • インフォメーションは見ただけではアクションを起こすことが「できない」データ
  • インテリジェンスは見ただけでアクションを起こすことが「できる」データ

このことは、データをビジネスで活用する上で、強く意識しておいた方が良いでしょう。

 

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