正当な評価と職場間での公平性確保 物流現場での労務管理(その2)

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サプライチェーンマネジメント

◆ 正しい人事評価とは

 物流現場の作業者に対する評価も労務管理上、重要な監督者業務だと言えそうです。皆様は、部下の評価をどのようにして実施しているでしょうか。これは会社の人事制度によると思いますが、一定の成績評価を導入している会社であればより公平に正しく評価することが求められます。

 物流現場では何をもって成績の評価をしたらよいのでしょうか。その一つが仕事の生産性であると考えられます。ある人は1時間に100処理でき、ある人が120だったとしたら、後者の方が生産性が高いと言えます。そこで、120処理できる人の方が生産性評価では良い点をつけることになります。また改善提案件数も評価項目になり得ると思います。改善提案の件数そのものでもよいでしょうし、改善効果で評価するのも一つの考え方です。

 その会社なりに物流現場での評価方法を定めておくことが望ましいと思われます。

 一方で、このようなデータを取っていない場合が考えられます。この場合には正当な評価ができなくなってしまいます。常日頃から作業者個々人のデータを把握しておくようにしましょう。会社の中にいくつも似たような物流現場があるケースも考えられます。その場合、一つの職場だけで成績を評価するのではなく、全体で評価することも考えましょう。

 それは職場間での公平性を確保するためです。それぞれの職場の風土もあり、比較的てきぱきと仕事をこなす職場と、どちらかというとのんびりとした職場があったとすると、その職場内だけで判断すると公平性に欠けてしまうことがあります。両方を合わせて生産性評価の順位や提案評価の順位を...

サプライチェーンマネジメント

◆ 正しい人事評価とは

 物流現場の作業者に対する評価も労務管理上、重要な監督者業務だと言えそうです。皆様は、部下の評価をどのようにして実施しているでしょうか。これは会社の人事制度によると思いますが、一定の成績評価を導入している会社であればより公平に正しく評価することが求められます。

 物流現場では何をもって成績の評価をしたらよいのでしょうか。その一つが仕事の生産性であると考えられます。ある人は1時間に100処理でき、ある人が120だったとしたら、後者の方が生産性が高いと言えます。そこで、120処理できる人の方が生産性評価では良い点をつけることになります。また改善提案件数も評価項目になり得ると思います。改善提案の件数そのものでもよいでしょうし、改善効果で評価するのも一つの考え方です。

 その会社なりに物流現場での評価方法を定めておくことが望ましいと思われます。

 一方で、このようなデータを取っていない場合が考えられます。この場合には正当な評価ができなくなってしまいます。常日頃から作業者個々人のデータを把握しておくようにしましょう。会社の中にいくつも似たような物流現場があるケースも考えられます。その場合、一つの職場だけで成績を評価するのではなく、全体で評価することも考えましょう。

 それは職場間での公平性を確保するためです。それぞれの職場の風土もあり、比較的てきぱきと仕事をこなす職場と、どちらかというとのんびりとした職場があったとすると、その職場内だけで判断すると公平性に欠けてしまうことがあります。両方を合わせて生産性評価の順位や提案評価の順位をつけていく方がベターです。

 さらに評価の結果は個々の作業者にきちんとフィードバックしましょう。どこが良かったのか、改善すべき点は何なのか、しっかりと面談して伝えることが重要です。そしてこのフィードバックが作業者の改善につながるように仕向けていくことです。こういった労務管理ができて初めて職場の生産性や品質の向上につながるのです。

 次回に続きます。

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この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

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