物流作業者のマネジメント 物流センターマネジメント(その3)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流作業編成の組み方

 作業者の心理、行動としては仕事が無い時でもあたかも仕事をしているように動き回るようです。

 このような心理行動があることから、物流作業を作業者任せにはしてはなりません。特に仕事のペースを作業者に任せてしまうと作業者は自分の持ち時間を目一杯に使って仕事を進めようとします。極端な例かもしれませんが、同じ分量の仕事をある時は4時間で行い、別の時は8時間で実施してしまいます。

 なぜなら作業者は仕事をせずに手待ちになっている状態を嫌うからです。物流センターのマネジメントとしては、このような人たちのマネジメントができていないことに起因する損失は大きいものとなります。

 先の事例のように本来なら4時間でできる仕事を8時間かけられてしまうと、実質倍の人員が必要になるからです。物流センターの労務費が本当は今の半分でできるということが分かったとしたら皆さんはどのように感じられるでしょうか。本来ならその仕事をどれくらいの時間で済ませるのが標準なのかどうかは、前回ご紹介した物流標準時間で明らかにすべきだと思います。

 与えられた標準時間でできるかどうかは作業者の習熟で決まってきます。そして標準時間を使って仕事量を明確にし、それで1日分の作業量を積み上げて作業者にそれをこなすように指示します。これを物流作業編成と呼びます。作業者に仕事を割り振るのは物流センター長の仕事で物流センターマネジメントの非常に重要な部分です。

 そしてこの作業編成通りに仕事をさせるのもセンター長の仕事です。しかしセンターの実態はというと、こういった部分を作業者任せにしているのです。標準通...

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流作業編成の組み方

 作業者の心理、行動としては仕事が無い時でもあたかも仕事をしているように動き回るようです。

 このような心理行動があることから、物流作業を作業者任せにはしてはなりません。特に仕事のペースを作業者に任せてしまうと作業者は自分の持ち時間を目一杯に使って仕事を進めようとします。極端な例かもしれませんが、同じ分量の仕事をある時は4時間で行い、別の時は8時間で実施してしまいます。

 なぜなら作業者は仕事をせずに手待ちになっている状態を嫌うからです。物流センターのマネジメントとしては、このような人たちのマネジメントができていないことに起因する損失は大きいものとなります。

 先の事例のように本来なら4時間でできる仕事を8時間かけられてしまうと、実質倍の人員が必要になるからです。物流センターの労務費が本当は今の半分でできるということが分かったとしたら皆さんはどのように感じられるでしょうか。本来ならその仕事をどれくらいの時間で済ませるのが標準なのかどうかは、前回ご紹介した物流標準時間で明らかにすべきだと思います。

 与えられた標準時間でできるかどうかは作業者の習熟で決まってきます。そして標準時間を使って仕事量を明確にし、それで1日分の作業量を積み上げて作業者にそれをこなすように指示します。これを物流作業編成と呼びます。作業者に仕事を割り振るのは物流センター長の仕事で物流センターマネジメントの非常に重要な部分です。

 そしてこの作業編成通りに仕事をさせるのもセンター長の仕事です。しかしセンターの実態はというと、こういった部分を作業者任せにしているのです。標準通りに仕事ができているかどうかは作業者の評価項目になりますが、作業編成を作成してその通りに仕事をさせているかどうかはセンター長の評価項目といえそうです。

 物流センターは常に「人」、「もの」、「金」のマネジメントができていなければなりません。このうちどれか一つが欠けてもいけません。常にこの点を意識して物流センターマネジメントを実施していけるようにしましょう。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
精度確保のキー『ブルウィップの克服』 SCM最前線 (その10)

 前回のその9に続いて解説します。   5. ブルウィップ克服の組織:SCMセンターについて    日本でSCMの導入が本格化...

 前回のその9に続いて解説します。   5. ブルウィップ克服の組織:SCMセンターについて    日本でSCMの導入が本格化...


ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その3)

  1.「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」はSCMの行動指針    行動指針の見方・考え方については、その1、その...

  1.「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」はSCMの行動指針    行動指針の見方・考え方については、その1、その...


調達物流 儲ける輸送改善 (その5)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
BCPを本来業務として位置づけ、会社を守る 物流BCPについて考える(その11)

         【物流BCPについて考える 連載目次】 1. 事業継続を脅かすリスク ...

         【物流BCPについて考える 連載目次】 1. 事業継続を脅かすリスク ...


  物流を意識しないロス:会社で物流を意識するということ(その3)

  ◆設計や製造も物流を意識する 物流費は製品の形状にも大きく左右されます。製品にちょっとした突起がついているだけで、物流コストは大きく...

  ◆設計や製造も物流を意識する 物流費は製品の形状にも大きく左右されます。製品にちょっとした突起がついているだけで、物流コストは大きく...


貨客混載輸送や新技術の採用 物流新技術を活用する(その3)

        物流に、どんどんと新しい発想を取り入れていきたいものです。かつては「国鉄」の時代に旅客車両の後ろに貨物車両を連結し、貨客混載輸送を行...

        物流に、どんどんと新しい発想を取り入れていきたいものです。かつては「国鉄」の時代に旅客車両の後ろに貨物車両を連結し、貨客混載輸送を行...