物流標準時間 物流センターマネジメント(その2)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流労働生産性管理

 「金銭」のマネジメントと同じくらい物流業で弱いのが「人」のマネジメントではないでしょうか。どこの物流センターに行っても「人」のマネジメントが十分に行われている状況に遭遇したことはありません。

 例えば本日の庫内作業への投入人員。この人員は何に基づいて算出されているのでしょうか。顧客からもらった月間予定数量に合わせて計算して求めている事例も多くありません。

 驚いたのはセンター長の勘によって行われているケースがほとんどであるという現実です。センター長も人員不足で仕事に支障を出すことは避けたいため、大抵多めの人員が投入されています。その結果として作業充実度が低く、スピードも緩慢です。こういったマネジメントの仕方では当然のことながら収益率が低くならざるを得ません。

 その日にならなければ何人必要かが分からないという話を耳にすることがあります。つまり顧客からの確定オーダーが入った後でないと必要人員が決まらないという主張です。これは一理あるように聞こえますが、正しくありません。顧客から月間オーダーを入手する、過去のデータから推測するなどの手を打っていれば解決できるからです。

 このような行き当たりばったりの人員管理ではマネジメントとは呼べませんので、データに基づく人の確保や労働時間を何時間にするかなどの人員計画が必要となってくるのです。計画段階の人員管理は仕事量に対して何時間で仕事を...

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流労働生産性管理

 「金銭」のマネジメントと同じくらい物流業で弱いのが「人」のマネジメントではないでしょうか。どこの物流センターに行っても「人」のマネジメントが十分に行われている状況に遭遇したことはありません。

 例えば本日の庫内作業への投入人員。この人員は何に基づいて算出されているのでしょうか。顧客からもらった月間予定数量に合わせて計算して求めている事例も多くありません。

 驚いたのはセンター長の勘によって行われているケースがほとんどであるという現実です。センター長も人員不足で仕事に支障を出すことは避けたいため、大抵多めの人員が投入されています。その結果として作業充実度が低く、スピードも緩慢です。こういったマネジメントの仕方では当然のことながら収益率が低くならざるを得ません。

 その日にならなければ何人必要かが分からないという話を耳にすることがあります。つまり顧客からの確定オーダーが入った後でないと必要人員が決まらないという主張です。これは一理あるように聞こえますが、正しくありません。顧客から月間オーダーを入手する、過去のデータから推測するなどの手を打っていれば解決できるからです。

 このような行き当たりばったりの人員管理ではマネジメントとは呼べませんので、データに基づく人の確保や労働時間を何時間にするかなどの人員計画が必要となってくるのです。計画段階の人員管理は仕事量に対して何時間で仕事を仕上げてもらうかをマネジメントします。そして結果が計画時間通りだったかについても常にウオッチすることが求められます。

 これに適したツールが物流標準時間です。ピースピッキングでは1ピースで0.2分、ケースピッキングでは1ケース0.6分といった時間原単位を設定することが必要になってくるのです。

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
自動車産業、モジュール部品メーカーが完成車の品質を保証する

 モジュールサプライヤー、例えばトヨタ系列でいえば部品メーカーのデンソーやアイシン精機、またGMの部品製造部門が切り離されて独立したデルファイ、そしてドイ...

 モジュールサプライヤー、例えばトヨタ系列でいえば部品メーカーのデンソーやアイシン精機、またGMの部品製造部門が切り離されて独立したデルファイ、そしてドイ...


連続的プロセス改善によるサプライチェーンのスピードアップ

 企業経営におけるコア・コンピタンスがスピードであるならば、何を経営指標としなければならないのでしょうか。組織ぐるみでの日本発の経営改善活動である連続的改...

 企業経営におけるコア・コンピタンスがスピードであるならば、何を経営指標としなければならないのでしょうか。組織ぐるみでの日本発の経営改善活動である連続的改...


海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その1)

第1回 日本流物流はグローバルスタンダードにあらず   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地に持って行くべき「物流指導...

第1回 日本流物流はグローバルスタンダードにあらず   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地に持って行くべき「物流指導...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
今後の配送のあり方:ラストワンマイルの行方(その3)

  ◆ 今後の配送のあり方  今後の配送のあり方は、前回ご紹介したアメリカの方式は大いに参考になるところです。日本では規制もありますので...

  ◆ 今後の配送のあり方  今後の配送のあり方は、前回ご紹介したアメリカの方式は大いに参考になるところです。日本では規制もありますので...


ロケーション管理:倉庫改善に取り組もう(その3)

  ◆ ロケーション管理:誤出荷の発生を防ぐ~管理手法と注意点  物流倉庫内を改善する場合、ロケーション管理について注意するとよいと思い...

  ◆ ロケーション管理:誤出荷の発生を防ぐ~管理手法と注意点  物流倉庫内を改善する場合、ロケーション管理について注意するとよいと思い...


  保管効率と取り出し効率:物流の改善ポイント(その8)

  ◆工場内の保管設計 営業がいつ、何を、いくつ欲しいのか、この要望に生産サイドは応えていく必要があるので、調達と生産については販売予測...

  ◆工場内の保管設計 営業がいつ、何を、いくつ欲しいのか、この要望に生産サイドは応えていく必要があるので、調達と生産については販売予測...