梱包スキル プロフェッショナルスキルを身に付ける(その2)

更新日

投稿日

SCM

 

◆ パッケージング・エンジニア

 物流プロフェッショナルスキルの中でも極めて重要と考えられるスキル、それが「梱包スキル」です。物流6機能(輸送、荷役、保管、包装、流通加工、情報)の中では「包装」に該当するものです。

 この梱包スキルですが「そもそも梱包はなぜ必要なのか」おさらいしてみましょう。まずものを移動させる時に製品を保護するという目的があります。さらに保管時に製品品質を保持するとともに、運搬の効率化を図ることです。

 輸送に際しては輸送モードによって異なってくる場合があります。輸送ルートや時間によっても異なることがあるでしょう。例えば船舶で輸送する際、赤道を通過するかどうか、あるいは赤道を通過しないまでも、高温多湿の地域を通過するかどうかで梱包レベルが変わってきます。その最たるものが「防錆(ぼうせい)仕様」にするかどうかです。

 遠距離を輸送する場合、船舶輸送なのか航空機輸送なのかによっても差が出てきます。上記のような差は荷主にとってコストの差となって表れます。それだけに梱包仕様は重要であり、物流事業者としてスキルを持つと共に、顧客に的確なアドバイスができることが望ましい姿でしょう。

 これ程重要な機能である包装・梱包でありますが、他の機能に比べて学べる場が少ないような気がしてなりません。社内で梱包スキルを学べる仕組みがあればベストなのですが、実際にはそういった会社は少数派かもしれませんね。外部で学べれば社員を派遣して勉強することになるでしょう。

 輸送会社に頼む梱包は輸送品質を保証するため、過剰包装になる懸念があります。しかし荷主としては最小限の梱包仕様とすることでコストを抑えたいところです。そこで適正な梱包を決定できるスペシャリストが求められます。公平にジャッジできるパッ...

SCM

 

◆ パッケージング・エンジニア

 物流プロフェッショナルスキルの中でも極めて重要と考えられるスキル、それが「梱包スキル」です。物流6機能(輸送、荷役、保管、包装、流通加工、情報)の中では「包装」に該当するものです。

 この梱包スキルですが「そもそも梱包はなぜ必要なのか」おさらいしてみましょう。まずものを移動させる時に製品を保護するという目的があります。さらに保管時に製品品質を保持するとともに、運搬の効率化を図ることです。

 輸送に際しては輸送モードによって異なってくる場合があります。輸送ルートや時間によっても異なることがあるでしょう。例えば船舶で輸送する際、赤道を通過するかどうか、あるいは赤道を通過しないまでも、高温多湿の地域を通過するかどうかで梱包レベルが変わってきます。その最たるものが「防錆(ぼうせい)仕様」にするかどうかです。

 遠距離を輸送する場合、船舶輸送なのか航空機輸送なのかによっても差が出てきます。上記のような差は荷主にとってコストの差となって表れます。それだけに梱包仕様は重要であり、物流事業者としてスキルを持つと共に、顧客に的確なアドバイスができることが望ましい姿でしょう。

 これ程重要な機能である包装・梱包でありますが、他の機能に比べて学べる場が少ないような気がしてなりません。社内で梱包スキルを学べる仕組みがあればベストなのですが、実際にはそういった会社は少数派かもしれませんね。外部で学べれば社員を派遣して勉強することになるでしょう。

 輸送会社に頼む梱包は輸送品質を保証するため、過剰包装になる懸念があります。しかし荷主としては最小限の梱包仕様とすることでコストを抑えたいところです。そこで適正な梱包を決定できるスペシャリストが求められます。公平にジャッジできるパッケージング・エンジニアがいれば、結構仕事が来るかもしれません。

 物流業界ではいろいろな勉強の場がありますが、今回お話させていただいた「梱包」に関するカリキュラムを充実させていきたいところです。海外ではこのような仕事を本業とする「パッケージング・エンジニア」がいるそうです。日本でも教育体系の充実とともに、本職であるエンジニアを増やしていきたいと思います。

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
サプライチェーンマネジメントにおけるERP -ソフトウェアの本質的な方向性-

 ERP(エンタープライズ・リソース・プラニング)を直訳すると、経営資源計画システムとなります。しかし日本では、統合業務パッケージと訳された言葉が使われて...

 ERP(エンタープライズ・リソース・プラニング)を直訳すると、経営資源計画システムとなります。しかし日本では、統合業務パッケージと訳された言葉が使われて...


SCMの適切な評価指標 SCM最前線 (その11)

1. SCMには適切な評価指標がない    自社のSCMがどのレベルにあるのかは、興味深い問題でしょう。競合する企業のSCMレベルが自社に対...

1. SCMには適切な評価指標がない    自社のSCMがどのレベルにあるのかは、興味深い問題でしょう。競合する企業のSCMレベルが自社に対...


物流改善ネタ出し講座 【連載記事紹介】

  物流改善ネタ出し講座の連載記事が、無料でお読みいただけます! 【特集】連載記事紹介の一覧へ戻る ◆物流は宝の山 「物流は宝の山だ...

  物流改善ネタ出し講座の連載記事が、無料でお読みいただけます! 【特集】連載記事紹介の一覧へ戻る ◆物流は宝の山 「物流は宝の山だ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
  物流作業者変更時の留意点とは:物流4M管理の重要性(その2)

  ◆ 物流作業者変更時の留意点  人に関しては毎年個人単位にどのような分野を教えていくのかを明確にしていきましょう。そして習熟計画を作...

  ◆ 物流作業者変更時の留意点  人に関しては毎年個人単位にどのような分野を教えていくのかを明確にしていきましょう。そして習熟計画を作...


自社物流の実態とその要因について明確にする 自社物流の実態を知る(その2)

       物流にはいろいろな活動の結果が表れるという特徴があります。たとえば売上予測の精度の悪さが在庫となり、物流エリアを圧迫します。物流部署は...

       物流にはいろいろな活動の結果が表れるという特徴があります。たとえば売上予測の精度の悪さが在庫となり、物流エリアを圧迫します。物流部署は...


物流は「外を見ること」が大切 改善マインドを喚起する(その3)

   倉庫の生産密度は、他の職場の半分以下であることが、多く見かけられます。  こういった主観的感覚が当たり前に感じてしまうことが怖いと...

   倉庫の生産密度は、他の職場の半分以下であることが、多く見かけられます。  こういった主観的感覚が当たり前に感じてしまうことが怖いと...