物流業務のイメージ:物流業務の魅力向上(その1)

投稿日

SCM

 

◆労働時間と給与の問題

物流はほぼすべての産業について回りますが、どちらかというと付帯的な仕事ととらえられがちです。そのためか物流業務は決してメジャーではなく、物流業務を好んでやりたがる人は多くありませんし、それを希望して入社してくる人もほとんどいません。物流事業者でも状況はまったく変わりません。

 

自らどうしても物流の仕事がやりたいので物流事業者を希望するという人は少数派です。もちろん運輸業でも旅客の航空会社は人気業種ではありますが、旅客運送とは異なり貨物運送業は厳しい状況にあります。

 

ではなぜ物流をやりたがる人は少ないのでしょうか。

 

それは物流業務のイメージにあると考えられます。物流というと一般の人が真っ先に頭に浮かぶのはトラックで荷を運んでいる様子でしょう。そしてもう一つ浮かぶとすれば宅配でしょう。個々の家庭を回って荷物を配っていく配送マンはなじみ深いのではないでしょうか。

 

では頭に浮かぶ物流の様子、どのように感じられるのでしょうか。きっと「大変」とか「重労働」といったイメージではないでしょうか。それが頭に定着するとその仕事はやりたくない、と感じるかもしれません。たしかに物流の仕事は楽ではないかもしれません。

 

でも大変なのは物流だけではありません。他の業種でも同様に大変なのです。一方で宅配の配送マンのように私たちにとって身近な存在であればあるほど強烈な印象が残るのかもしれません。ただし私たち物流に携わる者が注意しなければならない事実があります。イメージはあくまでも印象ですから、それが正しいかどうかは客観的には判断しづらいと思います。

 

でも「事実は事実」です。しかも客観的な。ではその事実とは何でしょうか。それは「労働時間」と「給与」です。物流業の労働時間は産業平均よりも長く、給与は安いという実態です。つまり1時間あたりの給与水準が低いのが物流業だということな...

SCM

 

◆労働時間と給与の問題

物流はほぼすべての産業について回りますが、どちらかというと付帯的な仕事ととらえられがちです。そのためか物流業務は決してメジャーではなく、物流業務を好んでやりたがる人は多くありませんし、それを希望して入社してくる人もほとんどいません。物流事業者でも状況はまったく変わりません。

 

自らどうしても物流の仕事がやりたいので物流事業者を希望するという人は少数派です。もちろん運輸業でも旅客の航空会社は人気業種ではありますが、旅客運送とは異なり貨物運送業は厳しい状況にあります。

 

ではなぜ物流をやりたがる人は少ないのでしょうか。

 

それは物流業務のイメージにあると考えられます。物流というと一般の人が真っ先に頭に浮かぶのはトラックで荷を運んでいる様子でしょう。そしてもう一つ浮かぶとすれば宅配でしょう。個々の家庭を回って荷物を配っていく配送マンはなじみ深いのではないでしょうか。

 

では頭に浮かぶ物流の様子、どのように感じられるのでしょうか。きっと「大変」とか「重労働」といったイメージではないでしょうか。それが頭に定着するとその仕事はやりたくない、と感じるかもしれません。たしかに物流の仕事は楽ではないかもしれません。

 

でも大変なのは物流だけではありません。他の業種でも同様に大変なのです。一方で宅配の配送マンのように私たちにとって身近な存在であればあるほど強烈な印象が残るのかもしれません。ただし私たち物流に携わる者が注意しなければならない事実があります。イメージはあくまでも印象ですから、それが正しいかどうかは客観的には判断しづらいと思います。

 

でも「事実は事実」です。しかも客観的な。ではその事実とは何でしょうか。それは「労働時間」と「給与」です。物流業の労働時間は産業平均よりも長く、給与は安いという実態です。つまり1時間あたりの給与水準が低いのが物流業だということなのです。

 

これでは魅力ある業界とはいえません。人が集まらないのも客観的に納得できてしまいます。つまりこの点を何とかしなければ物流として人を集めることは困難なのです。

 

次回に続きます。

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
供給を考える。 物流改善ネタ出し講座 (その6)

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...


損益計算書とキャッシュフローでみるサプライチェーン経営戦略

 生産(供給)と販売(需要)の調整(同期化)は、SCMの焦点となるテーマです。SCMで重要なのは在庫についての認識です。サプライチェーンの3大連鎖業務は、...

 生産(供給)と販売(需要)の調整(同期化)は、SCMの焦点となるテーマです。SCMで重要なのは在庫についての認識です。サプライチェーンの3大連鎖業務は、...


精度確保のキー『ブルウィップの克服』 SCM最前線 (その10)

 前回のその9に続いて解説します。   5. ブルウィップ克服の組織:SCMセンターについて    日本でSCMの導入が本格化...

 前回のその9に続いて解説します。   5. ブルウィップ克服の組織:SCMセンターについて    日本でSCMの導入が本格化...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
宅配物流について考える (その3)

1. 宅配物流の課題  宅配サービスの基本は配送先で手渡しすることで仕事を完了することにあります。これは海外に比べると高いサービスだと考えられます。アメ...

1. 宅配物流の課題  宅配サービスの基本は配送先で手渡しすることで仕事を完了することにあります。これは海外に比べると高いサービスだと考えられます。アメ...


無視できない物流コスト:物流現状把握の重要性(その1)

  ◆ 無視できない物流コスト  会社全体の物流がどのレベルなのかをきっちりと把握しておくことが望ましいと思います。しかし多くの会社でそ...

  ◆ 無視できない物流コスト  会社全体の物流がどのレベルなのかをきっちりと把握しておくことが望ましいと思います。しかし多くの会社でそ...


改善に終わりなし 物流で会社利益向上のチャンスを見逃すな(その2)

◆ 物流コスト削減と物流改善  改善の優等生といえば製造業です。全従業員に至るまで改善活動が浸透しています。従業員は毎月何かしらの「改善提案」をする...

◆ 物流コスト削減と物流改善  改善の優等生といえば製造業です。全従業員に至るまで改善活動が浸透しています。従業員は毎月何かしらの「改善提案」をする...