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リーンシックスシグマのリーンとシックスシグマは、元々は別物でした。リーンはトヨタのTPS(トヨタ・プロダクション・システム)を原型としており、またシックスシグマはモトローラの品質管理システムを原型としています。両者の思想はまったくの別物と言っても過言ではないでしょう。
図1. フレームワークの歴史
1. リーンによる無駄の削減
リーンは顧客が求める価値を高めるために、品質、コスト、納期、モラル、安全に主眼を置き、無駄の削減を行うことを目的とします。また改善活動に代表されるように、企業文化の育成、社員の教育など、全社的な努力を継続して行うところに特徴があります。トヨタは長い年月をかけてTPSを築いてきましたが、2000年に入って、J. P. Womack が ”Lean Thinking” という本を出版したことにより、リーンという言葉がTPSに代わって広く知られるようになりました。
リーンによる無駄の削減では、組織や業務(プロセス)の継続的改善が重要になってきます。「健全なプロセスが品質を作り込む」という思想は、日本の禅や道にあるような精神的文化に通ずるものを感じます。またリーンは、まるで人が健康を維持促進するために毎日適度な運動を行い血液の流れを促進したり、血圧...