(2) これらの危険性又は有害性ごとに、既存の予防措置による災害防止効果を考慮のうえリスクの大
リスクアセスメントを実施しよう 物流安全管理(その3)
2016-10-03
ものをハンドリングする時や、フォークリフト荷役を行う際には危険がつきものです。ハンドリングの際にものを落として骨折したとか、フォークリフトの爪で人を突いてしまって大けがをさせたような事例がたくさんあります。とにかく物流現場には危険の芽が多く潜んでいますから、倉庫や工場の安全パトロールを行って危険個所をつぶしておきたいものです。できるだけその現場の担当者だけではなく、他の部署の担当者を交えて現場パトロールを実施するようにしましょう。
他の部署の目で見ると、自分たちでは見慣れた景色が別のものに映る傾向があります。つまり安全だと思い込んでいた作業が実は不安全だったというような発見があるということです。
そしてリスクアセスメントも実施します。リスクアセスメントとは職場にある様々な危険の芽(リスク)を見つけ出し、それにより起こることが予測される労働災害の重大さからリスクの大きさを見積もり、大きいものから順に対策を講じていく手法です。主な手順は以下の通りです。
(1) 職場に潜在するあらゆる危険性又は有害性を特定する。
(2) これらの危険性又は有害性ごとに、既存の予防措置による災害防止効果を考慮のうえリスクの大
(2) これらの危険性又は有害性ごとに、既存の予防措置による災害防止効果を考慮のうえリスクの大
きさを見積もる。
(3) 見積もりに基づきリスクを低減するための優先度を設定し、リスク低減対策の内容を検討する。
(4) 優先度に対応したリスク低減措置...
を実施する。
(5) リスクアセスメントの結果及び実施したリスク低減措置を記録して、災害防止のノウハウを蓄積
し、次回のリスクアセスメントに利用する。
いかがでしょうか。何となくできそうな気がしてきたのではないでしょうか。物流業務の安全確保は経営者の責任でもあります。今一度その重要性を再認識し、安全で快適な職場を作っていきませんか。