【中止】組織での脱炭素化に向けたLCA(ライフサイクルアセスメント)の活用方法~基礎から応用まで~

LCAの考え方と計算方法、カーボンフットプリントとSCOPE3との関わり、各種組織でのLCAの実施事例とLCAに関する法規と認証などについて解説。 

セミナー趣旨

  近年、国際的な地球温暖化防止の取り組みとして、関係法規やガイドラインの改訂、制定が国内外で計画されている。各種組織でのLCA(ライフサイクルアセスメント)手法によるCO2やその他GHG(温室効果ガス)の総排出量計算値の公開義務と要請が増えていく状況にある。
  演者は、以前からトラック(エンジン、ハイブリッド、電気、水素燃料など)の製造と走行、材料リサイクルのLCA研究を自動車会社と進めている。近年は、人工臓器のLCAを他大学と進め、植物繊維添加プラスチック材のLCAもドイツ公設研究所と進めている。近年、植物材やリサイクル材、再生可能エネルギーを用いたカーボンニュートラルによるCO2排出削減量のLCA計算と公開が求められている。
  本セミナーでは、LCAの考え方と計算方法(基礎)を概観した後、LCAのカーボンフットプリントとSCOPE3の関わりを解説、各種組織でのLCAの実施事例とLCAに関する法規と認証を解説する。今後LCA計算が求められる国内外の法規や認証、環境報告書に対応すべく、各種組織におけるLCA手法を用いた環境活動の可能性を示す。
  LCA計算は、工程で用いる各種物質に関してCO2やGHSの排出原単位とその使用量(重さや体積)を調べ、乗じ、合計するだけで良く、今後多くの方々に進めて頂きたい。

受講対象・レベル

組織のSDGs活動やCSR、環境保全、省エネ、生産などの担当者や責任者、経営者など
・企業(工場、オフィス、店舗、スポーツ施設、ホテル、倉庫、運輸、建築工事など)
・自治体(オフィス、公共施設、上下水道や廃棄物の処理)
・病院、学校、施設(保育や学童、介護など)

必要な予備知識

本テーマ関連法規・ガイドラインなど 
・2030年自動車LCA規制(欧州)
・2024年バッテリー規制(欧州)
・パリ協定、COP21(第21回締約国会議)国際
・地球温暖化対策推進法(日本)
・「欧州グリーンディール」Fit for 55(欧州)
・各国の気候変動法(英国、米国、豪州、ニュージーランド)
・カーボンのピークアウトとニュートラルの完全正確、全面的な実施に関する意見(中国)

習得できる知識

・LCA手法によるカーボンフットプリントやSCOPE3でのCO2とその他GHG排出量計算の基礎技術と開始方法
・温暖化防止対策に関わる各種の法規
・各種の組織で取得が必要な各種認証とそのLCA計算手法
・LCA計算を応用した新たな職場改善やSDGs、省エネ、3Rなどの活動の立案方法

セミナープログラム

1.LCAの考え方
 1-1.LCAの主旨
 1-2.CFPとの関係性と違い
 1-3.SCOPE3との関係性と違い
2.LCA計算の実施方法
 2-1.計算目的と調査範囲の設定
 2-2.インベントリ分析
 2-3.環境影響評価
 2-4.代表的なLCAのソフトウェアとデータベース
 2-5.LCA委託(コンサルティング)業の事例
3.各種組織でのLCA計算の事例
 3-1.自動車(エンジン車とハイブリッド車、EV、バイオ材)
 3-2.容器包装(レジ袋)
 3-3.消費財(洗剤)
 3-4.食品産業
 3-5.家電産業
 3-6.事務電子産業 
 3-7.衣料
 3-8.運輸業
 3-9.建築業
 3-10.医療材料
 3-11.自治体
4.LCAに関する法規と認証
 4-1.法規・ガイドライン(国際、日本、欧州、米国、豪州、ニュージーランド、中国など)
 4-2.ISO 14040(環境管理LCA要件とガイドライン)
 4-3.ISO 14044(環境管理LCA原則とフレームワーク)
 4-4.ISO 14064(温室効果ガス排出量の算定検証などルール)
 4-5.ISO 14067(製品のカーボンフットプリント算定とコミュニケーションの要求事項と指針)
 4-6.ISO 14068-1(2023準拠カーボンニュートラリティ)
 4-7.ISO 14020(環境ラベル規格)
 4-8.JIS Q 14040:2010(環境マネジメント―ライフサイクルアセスメント―原則及び枠組み)
 4-9.TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース) 国際
 4-10.TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース) 国際
 4-11.SBT(科学的目標) 国際
 4-12.RE100(再生可能エネルギー100%) 国際
 4-13.ISSB(国際サステナビリティ基準審議会) 国際
 4-14.CSRD(企業サステナビリティ報告指令) 欧州
 4-15.ESRS(EUサステナビリティ報告基準) 欧州
 4-16.ESG(環境社会ガバナンス) 欧州
 4-17.EN15804+A1(持続可能な建設工事 製品の環境宣言 建設製品区分規格) 欧州
 4-18.EN 15978(持続可能な建設工事 建物の環境性能の評価 算定方法) 欧州
 4-19.PAS2060(カーボンニュートラル公開仕様 2060)英 国
 4-20.SSBJ(日本サステナビリティ基準委員会) 日本
 4-21.エコリーフラベル 日本
5.まとめ
<終了後、質疑応答>


■講演中のキーワード
SDGs、LCA、サーキュラーエコノミー、ゼロエミッション、カーボンニュートラル、地球温暖化、
再生可能エネルギー、リサイクル

セミナー講師

 関東学院大学 人間共生学部 共生デザイン学科 教授 博士(工学)   佐野 慶一郎 氏

■ご経歴
1985年3月 芝浦工業大学 工学部 工業化学科 卒業
1987年3月 芝浦工業大学大学院 工学研究科 修士課程 修了
1987年4月 スズキ株式会社(技術研究所)入社、研究と部品質管理に従事
1997年3月 静岡大学大学院電子科学研究科博士課程(社会人)修了
2003年4月 山梨県環境科学研究所(県庁機関、現在名称:富士山科学研究所)着任(常勤公務員)、 環境計画資源学研究室長
2006年4月 静岡県立大学大学院 環境科学研究所 着任、助教授
2008年4月 関東学院大学人間環境学部人間環境デザイン学科(旧名称)着任、教授
現在に至る
■ご専門および得意な分野・ご研究
自動車プラスチック材料、植物繊維高分子複合材料、プラスチック表面処理、リサイクル、LCA
■本テーマ関連学協会でのご活動
自動車技術会(リサイクル技術部門委員会)、日本LCA学会、プラスチック成形加工学会(環境・リサイクル専門委員会)、
日本繊維機械学会(繊維リサイクル技術研究会)、逗子市環境審議会(会長)

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)
    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです
    →環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
    →こちらをご確認ください

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

LCA   地球温暖化対策技術   環境規格

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