1. 備忘録と忘備録はどっちが正しいですか?その訳は説明できますか?
筆者は、忘備録(ぼうびろく)と呼んでいましたが、どういうわけか文字で書くときには「備忘録」と堂々?と書いていました。誰れかが指摘してくれる訳でもなく、何事もないまま日常的に使っていました。相当無神経ですが、一緒のことだと勘違いをしたままになっていました。どっちが文法的に正しいかですが、これもあいまいな答えにならないように、ちょっと原理原則を紐解いていきましょう。
「登山」という言葉は、山に登ることです。「入金」は、金が入る「出金」は、金が出ると書きます。つまり「備忘録」の「備忘」は、“忘れることに備えるための記録”がその意味になります。「忘備録」は、“備えることを忘れるための記録”になります。やはり、何か日本語として変です。「読書」は、書いたものを読むです。「書読」は、読むことを書くとなると魔法のようにつじつまが合わなくなります。漢字には、このような原則があったのです。
実は、「固定観念」も長い間「固定概念」だと思い使っていました。ある時、たまたま辞書を引いたのです。ない!?なんで?と探しました。「固定概念」は辞書にはない熟語でした。つまり、誤用だったのです。昔の文章を見ると、その証拠がいくつも残っています。今見ると、穴があったら入りたい心境です。知らないことは、何とも恐ろしいことです。さらに調べてみると、なんと国民の約5割の人もこの間違ったまま使っているので、何とかホッとしました。でも間違いに気づけば、すぐに訂正することです。
それが、ヒューマンエラー防止策の良い方策でもあるのです。それ以降は正しく記述しています。これらの勘違いは、完全な思い込みです。思い込みですから、何かの大きなインパクトがないことには、訂正も修正もできないのです。恥をかけば、冷汗まで出てしまいますので、即刻変更し...