品質工学では、CAEを活用して「試作レス」「試験レス」「検査レス」で市場に出てからの商品の品質評価を行うことを提唱しています。 具体的には、「機能性評価(Functionality)」といって、商品の目的機能(Objective Function)や目的機能を満足する技術手段の基本機能(Generic Function)のあるべき姿(理想機能)を考えて理想機能からの距離を測ることで機能の安定性をSN比で評価することで、システム間の「劣化寿命の比較」を行うのです。 この評価は「絶対評価」ではなく「相対評価」ですから、技術開発や開発設計段階に行うことができるのです。勿論、信頼性試験や寿命試験は確認のために、最終的には出荷前にチェックのために行いますが、これは評価ではなく、検査のために行うだけです。これをValidationといいます。
このことは、長谷部光雄さんも技術解説で、「新製品...