人的資源マネジメント:効率的で実践的な進捗管理とは(その1)

更新日

投稿日

 
開発現場にとっては、プロジェクトが増えるとそれらの進捗管理が課題になります。大変なことになる前に進捗管理の仕組みを見直す必要があるでしょう。必要最小限の手間で効率的な進捗管理を実現する方法が今回のテーマです。
 
【目次】
     

    1. よくある進捗管理の問題

     
    「全体の状況がわからない」
    「進捗を把握するには結局ヒアリングするしかない」
    「進捗が本当かどうか判断しづらい」
    「遅れの程度がわかりづらい」
    「結局問題が大きくなってからしか対応できない」
     
    これらは、進捗管理をしているリーダーやマネジャーからよく聞く不満です。表形式で進捗を管理しているところもあれば、ガントチャート形式で管理しているところもありますが、進捗管理というと個別日程管理が中心となっているプロジェクトが多いと思います。個別作業(タスク)の完了がその予定日から遅れていないかを確認する...
     
    開発現場にとっては、プロジェクトが増えるとそれらの進捗管理が課題になります。大変なことになる前に進捗管理の仕組みを見直す必要があるでしょう。必要最小限の手間で効率的な進捗管理を実現する方法が今回のテーマです。
     
    【目次】
       

      1. よくある進捗管理の問題

       
      「全体の状況がわからない」
      「進捗を把握するには結局ヒアリングするしかない」
      「進捗が本当かどうか判断しづらい」
      「遅れの程度がわかりづらい」
      「結局問題が大きくなってからしか対応できない」
       
      これらは、進捗管理をしているリーダーやマネジャーからよく聞く不満です。表形式で進捗を管理しているところもあれば、ガントチャート形式で管理しているところもありますが、進捗管理というと個別日程管理が中心となっているプロジェクトが多いと思います。個別作業(タスク)の完了がその予定日から遅れていないかを確認する方法です。
       
      人的資源マネジメント図93. 日程管理
       
      一方、プロジェクト・メンバーからの不満も少なくありません。
       
      「いつもスケジュールしか見ていない」
      「とにかくスケジュールを守れとしか言わない」
      「遅れそうだといっても真剣に話を聞いてくれない」
       
      この日程管理は、ひとつひとつの作業が遅れているかどうかはわかるものの、全体の状況を把握するのが難しいのです。全体を把握していることが前提の進捗管理方法 ということができるでしょう。マネジメントが「とにかく遅れを取り戻せ」という精神論になりがちなのも無理はないといえます。
       

      2. メトリクス管理

       
      そこで重要になるのが、様々な視点でより複眼的、複合的に進捗を可視化し、適切な判断に結びつけることができる進捗管理です。そのための効果的な方法がメトリクスによる進捗管理です。
       
      メトリクスとは、管理対象を測定して定量化することであり、メトリクスによる進捗管理とは、プロジェクトの状態を把握できる定量化したデータ(管理指標)を整備して複眼的、複合的にプロジェクトを可視化し、適切な判断をするための仕組みです。
       
      すでに、見える化やメトリクス管理の仕組みが整備されているところもありますが、必要以上に手間(工数)をかけていたり、効果に疑問や不満があるという問題を抱えていることも多いと思います。今回は、必要最小限の手間で、かつ効果的なメトリクス管理について紹介します。
       
      ヒューレット・パッカードの R&D 時代からコンサルティングに携わって今日まで、立場は変わっているもののずっとメトリクス管理を重要なテーマとしていたのですが、その経験から、メトリクス管理を実践する上で重要となるのは次の3つの技法だと考えています。
       
      ・2軸管理(Product & Activity)
      ・基本メトリクスセット
      ・基準モデル
       
      それでは、次回から、1つずつ解説を進めます。
        

         続きを読むには・・・


      この記事の著者

      石橋 良造

      組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!

      組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!


      「人的資源マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

      もっと見る
      技術士第二次試験対策:論文を時間内に書くための時間管理方法(その1)

        「解答がわかっていたが、それを時間内で書くことができなかった」という受験生の声を何度が聞いたことがあります。頭の中に60点以上の解答が...

        「解答がわかっていたが、それを時間内で書くことができなかった」という受験生の声を何度が聞いたことがあります。頭の中に60点以上の解答が...


      人とのつながり レジリエンスを高める技術(その7)

      【レジリエンスとは 連載へのリンク】 1、6つのレジリエンス・コアコンピテンシー 2、自己認識(Self-awareness) 3、セルフコントロー...

      【レジリエンスとは 連載へのリンク】 1、6つのレジリエンス・コアコンピテンシー 2、自己認識(Self-awareness) 3、セルフコントロー...


      現場が意識することで見えるお客様の変化 人材育成・組織・マネジメント(その10)

        【人材育成・組織・マネジメントの考察 連載目次】 1. 間接部門のプロセス改善とは 2. 現場は全てを物語る 3. 明日の仕...

        【人材育成・組織・マネジメントの考察 連載目次】 1. 間接部門のプロセス改善とは 2. 現場は全てを物語る 3. 明日の仕...


      「人的資源マネジメント総合」の活用事例

      もっと見る
      『坂の上の雲』に学ぶ先人の知恵(その21)

          『坂の上の雲』は司馬遼太郎が残した多くの作品の中で、最もビジネス関係者が愛読しているものの一つでしょう。これには企業がビジネ...

          『坂の上の雲』は司馬遼太郎が残した多くの作品の中で、最もビジネス関係者が愛読しているものの一つでしょう。これには企業がビジネ...


      博士号保有率 トヨタとサムスンの違い(その4)

      【トヨタとサムスンの違い 連載目次】 1. 社内コミュニケーションの国際性 2. 企業集団と業態 3. 組織形態と運用について 4. 博士号保...

      【トヨタとサムスンの違い 連載目次】 1. 社内コミュニケーションの国際性 2. 企業集団と業態 3. 組織形態と運用について 4. 博士号保...


      コストを明確にして、評価できる人材を育成する(その2)

       コストを明確にして、評価できる人材を育成する過程を、二回に分けて解説していますが、その1に続いて解説します。今回は、その2です。   1.アウトプッ...

       コストを明確にして、評価できる人材を育成する過程を、二回に分けて解説していますが、その1に続いて解説します。今回は、その2です。   1.アウトプッ...