書評検索結果
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「ワンランク上の問題解決の技術」横田尚哉著
投稿日 2016/01/27
本書は1兆円にのぼる公共事業を扱う中で2000億円のコストダウンを実現した著者による、問題解決の一般解を示すものです。
私もファンクショナルアプローチという名前は知っていましたが、VE(価値工学)と同じ起源で、当時GEに所属していたマイルズが提唱していたとは知りませんでした。
問題を解決するにあたっては、カンコツ経験を頼りにするのではなくそのシステムを機能に分解し、機能ごとにアイデアを練って改善します。
解決の手順を定め、それぞれのノウハウを提供することで誰でも水準以上の対策を得られるように導きます。
難解な問題に直面しているリーダー、管理者におススメです。
「2022-これから10年、活躍できる人の条件」神田昌典著
投稿日 2016/01/07
本書はスモールビジネスマーケティングのカリスマである筆者による約4年前、癌との闘病から立ち直った直後の著書です。スティーブジョブスもそうであったように、復帰後は入院前以上に吹っ切れた考え方になるようです。中身は相変わらず独断専行で、信じるか信じないかに迷う予想や考え方が書かれていますが、次のような教えは聞くに値するように思います。
○価値が企業から個人に移っていく
○活躍したいならアジアに進出
○優秀な人材が集まる場に出入りしろ
またネタばらしっぽくて恐縮ですが、最後のページにある次の四つは、新年にあたってじっくり考えても良い問いでしょう。
(1)10年後誰の笑顔が見たいですか?
(2)その時日本はどのように輝いていますか?
(3)10年後あなたの望みがすべて叶っていたらどんな様子ですか?
(4)あなたが10年後に実現しているワクワクすることは?
「メーカーズ進化論」小笠原治著
投稿日 2015/12/03
本書は都会のど真ん中にものづくり発信基地DMM.makeを作った著者が近年話題となっているIoTやメーカーズ現象についてその意味するところと将来の可能性を解説したものです。
IoTを「モノのインターネット」として狭く理解せず、モノからモノゴトへの価値の移動であると説きます。
今年10月に出版されたばかりなので、現在進行形の製品を含めて、注目のIoTプロダクトが
一通り解説されており、スタートアップの当事者にももちろん有益ですが、大手、中小製造業やサービス業の従事者にとっても自社の価値戦略を考え直すきっかけになりそうです。
「ひらめきの法則」高橋誠著
投稿日 2015/11/20
世界のCEOを対象にしたアンケートで、リーダーに必要な資質No.1は「創造性」だそうです。
本書は創造性研究の第一人者である著者がアイデア発想の4ステップである「たんきゅう」「あたため」「ひらめき」「けっしゅう」を6章立てで、100件以上の事例で示したものです。
ものづくり.comでは、著者ならびに出版社了解の元製造、技術に関する部分を転載させていただきましたが、それ以外の部分を含めて続けて読んでみるのも楽しそうです。
優れた発明例をたくさん見ているうちに皆さんも素晴らしいアイデアをひらめくかもしれません。