書評検索結果

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「問題解決手法の知識」高橋誠著

投稿日 2014/06/18

問題解決の本は比較的多数出版されています。それだけ社会的需要が多いからだと言えるでしょう。

本書は大学時代から50年に渡って創造的な問題解決を研究、実践してきた創造開発研究所の高橋所長が、アイデア発想を中心に執筆したものです。

ここでは問題の解決手順として、発散→収束と言う原則を示したうえでそれぞれの合計22技法を丁寧に解説しています。

現在抱えている問題を、確実に解決したいあなたにお勧めの一冊です。

「発想法」川喜多二郎著

投稿日 2014/06/04

大量に集まった言語データを体系化、整頓する時に、気軽にKJ法でと言ってしまいますが、本物のKJ法は単なるポストイットの貼り移しだけではない思想的側面を持っています。

KJ法の命名時に東工大教授だった川喜田二郎氏は、本来の専門が野外科学であり、実験科学と違って定量的にまとまらない大量情報の処理方法を工夫しているうちに、このやり方に到達しました。

本書名は「発想法」ですが、内容の大半はKJ法の成り立ち、効用、手順、注意点などですので、業務で使う機会の多い方は一度読んでおく事で、より効果的に実践できるようになることでしょう。

身近な事例と、学者とは思えない洒落た文体のためか、私の持っている2006年販売時で81版!いまや100版を超えてるかも?超ベストセラーです。

「新QC七つ道具の使い方がよーくわかる本」今里健一郎著

投稿日 2014/05/22

新QC七つ道具は提案されて以来40年近くが経過して、あらゆる業務に利用可能であるという認知度は高まっているものの、自分の仕事にどう生かすかがピンと来ない人も多いようです。

本書では各手法の解説に留まらず、手法毎に「営業販売」「事務企画」「設計開発」「技術製造」各部門での実践事例を示すとともに、演習問題で読者に考えさせることで理解を深めようと工夫されています。

個人的な学習だけでなく、企業内教育などで多様な部門の人たちに学習してもらうテキストとしても使えそうです。

「おはなし新QC七つ道具」納谷嘉信著

投稿日 2014/05/09

日本規格協会の「おはなし科学・技術シリーズ」は、純技術から管理技術、科学項目まで分かりやさしい解説書を120冊を揃えており、この欄でもこれまで何冊か紹介しています。

本書はイラストや図表を多用して分かりやすさに工夫はあるものの、7つの各手法をしっかり書き込んでいるほか、7つを組み合わせた事例、全社推進の方法や注意点まで内容が豊富であり、これ一冊ですべてが網羅されていると言って良い程です。

新しいプロジェクトを始める際に、計画立案のために一読されることを勧めます。