【連載目次】
- 1. 生産財メーカーはSEOよりコンテンツマーケティングに取り組もう
- 2. Webサイトで成果を上げるターゲティングとは
- 3. エンジニアに選ばれるWebサイトのコンテンツとは
- 4. Webサイトのゴール設計で、営業につなげる
- 5. アクセス解析をビジネスに生かすには
- 6. アクセス解析の活かし方とABC分析
製造業のWebマーケティングの検証にアクセス解析は必須のスキルです。アクセス解析というとツールの操作方法や用語・テクニックに注目が集まりがちですが、ビジネスにアクセス解析を生かすには操作方法の習熟よりもっと大切な要点があります。
1. 求められるのはビジネスに詳しい人材
2.アクセス解析を理解する3つの質問
- Q1.誰に見て欲しい?
- Q2.何を伝えたい?
- Q3.どんな行動をして欲しい?
- Q1.誰に見て欲しい →ユーザー分析
- Q2.何を伝えたい →コンテンツ分析
- Q3.どんな行動をして欲しい →コンバージョン分析
- Q4.ユーザーはどこから来たのか→トラフィック分析
3.データ分析の秘訣は「比較」
まずは現状把握が肝心です。製造業をはじめとしたBtoBのサイトでは1年間のデータを使います。時系列で1か月ごとのデータを分析して季節変動や景気動向など自社特有の傾向があるかどうかトレンドをチェックします。
1年間のデータを前年同期で比較します。その方が季節要因による誤差が少なくWebサイトの健康状態を把握するのに便利です。そうして数値の変化からサイトが成長しているのか?停滞しているのか?ユーザーの行動に変化が起こっていないか?など様々な考察を行います。
目標との比較も重要です。目標未達ならば原因を探り対策を検討することもできます。Webサイトの目標がなければデータを見る視点も定まりません。アクセス解析をするにはコンバージョン設定を行い、数値目標を設定が必要です。
「現状」「過去」「未来(目標)」の比較は社内で確実に行えます。しかし、ライバルとの比較は困難です。専門会社に依頼してライバルをモニタリングする必要があります。ライバル企業のアクセスデータの入手は不可能ですが、一般的なBtoBサイトのアクセス傾向ならば経験豊富な専門業者に教えてもらうことが可能。そして、社名やブランド名での検索回数と主要キーワードでの検索順位Googleインデックスページ数、会社情報(社員数や売り上げデータなど)を参考にライバルのアクセス傾向を推測します。
現状のアクセスデータだけでは評価・分析はできません。過去データとの比較、目標とのギャップからはじめて課題がみえてくるのです。