管理技術を伝授する 物流アウトソース先との付き合い方(その2)

投稿日

 
  SCM
 
 皆さんの会社と比較して、物流テクニカルスキルの面では物流アウトソース先の方が上かもしれません。しかし、主として管理技術では皆さんの会社の方が上かもしれません。
 
 管理技術とは改善手法ですとか現場管理手法などの管理系の技術のことを指します。物流会社はこの管理技術は弱点となっています。なぜなら、物流会社はとにかく顧客から言われたことを淡々とこなすことが当たり前になっているからです。
 
 自社の生産性とか改善とかは二の次で、とりあえず作業をこなすことだけを優先している感じがあります。ですから、改善やQC活動、KPIなどには無頓着なのです。しかしこれらの管理技術は会社の収益性を高めていくためには必須のアイテムです。
 
 もし皆さんの会社でこれらの知識を教えてあげられるのであれば、積極的に実施していくとよいと思います。もちろん無償で。もし物流アウトソース先がこれらの管理技術を習得し、改善力が高まれば、その効果は必ず皆さんの会社に返ってくると思います。
 
 つまり結果的にWin-Winの関係が成り立つということです。物流会社にとっても大変ありがたい話なので、積極的に受け入れていくことでしょう。
 
 月に一回、共同改善会議などを設け、お互いに目標を定めて物流改善を進めて行ってはいかがでしょうか。
 
 改善を進めていくためにはQC手法やKPIの設定、ムダの見つけ方が必須となります。ですから改善を共同で行っていく過程でそれらの技術を伝承していくのです。また、物流会社には特に「現場管理手法」を教えてあげると喜ばれます。作業の標準化や物流標準時間の導入、作業者に対する仕事の教え方などを伝授する...
 
  SCM
 
 皆さんの会社と比較して、物流テクニカルスキルの面では物流アウトソース先の方が上かもしれません。しかし、主として管理技術では皆さんの会社の方が上かもしれません。
 
 管理技術とは改善手法ですとか現場管理手法などの管理系の技術のことを指します。物流会社はこの管理技術は弱点となっています。なぜなら、物流会社はとにかく顧客から言われたことを淡々とこなすことが当たり前になっているからです。
 
 自社の生産性とか改善とかは二の次で、とりあえず作業をこなすことだけを優先している感じがあります。ですから、改善やQC活動、KPIなどには無頓着なのです。しかしこれらの管理技術は会社の収益性を高めていくためには必須のアイテムです。
 
 もし皆さんの会社でこれらの知識を教えてあげられるのであれば、積極的に実施していくとよいと思います。もちろん無償で。もし物流アウトソース先がこれらの管理技術を習得し、改善力が高まれば、その効果は必ず皆さんの会社に返ってくると思います。
 
 つまり結果的にWin-Winの関係が成り立つということです。物流会社にとっても大変ありがたい話なので、積極的に受け入れていくことでしょう。
 
 月に一回、共同改善会議などを設け、お互いに目標を定めて物流改善を進めて行ってはいかがでしょうか。
 
 改善を進めていくためにはQC手法やKPIの設定、ムダの見つけ方が必須となります。ですから改善を共同で行っていく過程でそれらの技術を伝承していくのです。また、物流会社には特に「現場管理手法」を教えてあげると喜ばれます。作業の標準化や物流標準時間の導入、作業者に対する仕事の教え方などを伝授するのです。
 
 物流会社に改善提案を求めることになるでしょうが、そもそも相手が改善のやり方を知らないのであれば、皆さんが期待している回答が来るとは限りません。多少手間がかかったとしても、それは先行投資だと考えましょう。もう一度言いますが、その効果は巡り巡って皆さんの会社に返ってきます。ぜひ積極的に管理技術の伝授に努めていきましょう。
 
 次回に続きます。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その2)

◆「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」    前回は「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」の概要を説明いたしました。今...

◆「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」    前回は「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」の概要を説明いたしました。今...


サプライチェーンマネジメントの背景と効果実現に向けた考え方(その2)

 前回のその1に続いて解説します。 4.様々な業界におけるSCM  SCMではサプライチェーンのボトルネックを管理することで効果の最大化を狙います...

 前回のその1に続いて解説します。 4.様々な業界におけるSCM  SCMではサプライチェーンのボトルネックを管理することで効果の最大化を狙います...


輸送改善のための工場環境整備とは 儲ける輸送改善 (その2)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
荷姿効率を向上させるための製品のあり方とは エンジニアリングとしての物流(その3)

◆ 守りの物流と攻めの物流  通常輸送するモードの輪切りで容器モジュールを設定します。10トン車が輸送の中心であればその荷台の輪切りでモジュールを定...

◆ 守りの物流と攻めの物流  通常輸送するモードの輪切りで容器モジュールを設定します。10トン車が輸送の中心であればその荷台の輪切りでモジュールを定...


サプライチェーンマネジメントとは:物流実力値把握の重要性(その3)

  ◆ サプライチェーンという領域  サプライチェーンマネジメント、通称SCMですが、トラックでの輸送や倉庫での在庫保管という物流の重要機能から範...

  ◆ サプライチェーンという領域  サプライチェーンマネジメント、通称SCMですが、トラックでの輸送や倉庫での在庫保管という物流の重要機能から範...


出荷場の整備 物流会社の役割と荷主会社の役割(その2)

  ◆ 荷主出荷場での役割分担  物流会社が荷主会社のところに荷物を積みに行ったとしましょう。そこで待たされるとトラックの回転率が下がる...

  ◆ 荷主出荷場での役割分担  物流会社が荷主会社のところに荷物を積みに行ったとしましょう。そこで待たされるとトラックの回転率が下がる...