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◆製品のコストは、設計段階でその80%が決まる
従来のコストダウンは、製造部門と購買部門を中心に進められてきました。とくに購買部門では、コストダウンは即そのまま利益につながるため、大手製造企業を中心に今も積極的に進められています。しかし、大きなコストダウンを実現しようとすると、部品の形状、材質など図面や仕様の変更をすることが必要になります。
そして、これらの検討項目は、製品の形状や仕様を決めた設計部門での評価テストや確認など了解を取らなければなりません。なぜならば、これらの項目を最初に決めたのは設計部門であり、変更の権限も設計部門にあるからです。これは、最初の設計段階での製品原価の検討をしっかりと行なっていれば、このようなムダを減らすことができるのです。
下図のように製品の中身が、具体的に決められていくに従って、コスト決定の自由度が狭まっていくことになります。そして「製品のコストは、設計段階でその80%が決まる」といわれるゆえんがここにあります。
次の連載でものづくりドットコム 登録専門家の間舘 正義氏が詳しく紹介しています。
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