1.「技術者に必要な3つの力」とは
技術者に必要な3つの力とは、“技術力”、“伝える力”、“書く力”のことです。技術力とは、自分の専門分野の技術力のことです。「伝える力と書く力」とは、技術文書注)の内容を読み手に明確に伝える力のことです。
注):技術文書とは、日常業務の中で書くすべての文書のことです。例えば、報告書、会議や打ち合わせで使う資料、提案書、企画書、日常のメールなどです。
2.「技術力」について
“技術者”という職業を考えれば技術力が3つの力の中で最も重要な力です。自分の技術力の対価として仕事の依頼人(=クライアント)から仕事の報酬を受け取っているからです。技術者は、その報酬に見合った技術力を持つ必要があります。
3.「伝える力と書く力」について
「伝える力と書く力」とは、「内容が明確に伝わる技術文書」を書く力のことです。「伝える力と書く力」も技術者にとって重要な力です。
例えば、自分の技術力を使ってやり終えた業務の報告書(技術文書)を書くことを考えます。クライアントがこの業務報告書を読んだとき「なぜ、このような結論に至ったのだろうか。結論に至るまでの経緯がわかりにくい」や「ここの文章がわかりにくい」などのような評価をしたら業務が完了したことにはなりません。
高い技術力を持っていても、...