3.「あるべき姿」や「ありたい姿」を考える技術者であれ
最近の経営者や政治家の中には、企業や国家の理想の姿を考えずに目先の問題ばかり取り上げて議論している姿が目立ちますが、技術者でも問題解決型で研究開発を行っているものが実に多いのです。
「問題とは理想と現実の差」ですから、品質工学では理想機能や目標レベルを定義して、現実との距離を縮めるための開発活動(問題の最小化)を行うわけです。その時に技術者が最も考えなければならないことは「何のため」とか「誰のため」などです。
- お客様が何を欲しいのか(どんな機能や性能を期待しているのか)
- お客様が欲しくないものは何か(お客様の使用条件を満足しているか)
- 地球環境保護を考えているか(公害や廃棄物などで自然を破壊しないか)
- その上で企業の利益の確保に努めているか
「研究のための研究」や「設計のために設計」や「試験のための試験」ではなく「お客様のための研究や設計や試験」であって欲しいの...