情報発信と情報共有 物流BCPについて考える(その14)

更新日

投稿日

 
  SCM
 
 

【物流BCPについて考える 連載目次】

1. 物流BCP:重要拠点の機能の確保

 
 災害時には、対策を検討するため、災害対策本部長および幹部社員等が集合する場所が必要になります。このために本社あるいは支店、支社などの重要な拠点が被災した場合に備え、あらかじめどのような場合にはどこに集合し、どの業務を継続するか決めておくことが求められます。本社等の重要拠点の機能の確保に関し、事業継続計画を検討する際に十分考慮すべき点を考えてみましょう。
 

2. 物流BCP:情報発信と情報共有

 
  • 被災地での業務の再開以外に、非被災地での業務の継続も検討する。例えば、被災地以外の拠点に指揮命令権を移すなどの対応があります。なお、被災地以外に拠点を移すことの検討は必須ではありませんが、その検討をせずに利害関係者の理解が得られるかを慎重に考慮する必要があります。
  • 遠隔地の文書・電子データ保存サービスの活用を考慮する必要があります。
  • 時差を考慮する必要があります。日本が休日・深夜であっても海外は営業時間であることもあるため、海外への情報発信が必要になります。
  • 自治体等の各種制度や防災隣組の機能など、地域の資源を活用する必要があります。
 

3. 物流BCP:対外的な情報発信と情報共有

 
 次に対外的な情報発信、情報共有について考えていきましょう。災害発生後は、取引先、消費者、従業員、株主、市民、自治体などと情報を共有することが重要です。企業活動が関係者から見えなくなる、何をしているのか全然わからないといった、いわゆるブラックアウトを防ぐための対策を講じる必要があるのです。
 
 そのためにも、関係者との事前の協議が重...
 
  SCM
 
 

【物流BCPについて考える 連載目次】

1. 物流BCP:重要拠点の機能の確保

 
 災害時には、対策を検討するため、災害対策本部長および幹部社員等が集合する場所が必要になります。このために本社あるいは支店、支社などの重要な拠点が被災した場合に備え、あらかじめどのような場合にはどこに集合し、どの業務を継続するか決めておくことが求められます。本社等の重要拠点の機能の確保に関し、事業継続計画を検討する際に十分考慮すべき点を考えてみましょう。
 

2. 物流BCP:情報発信と情報共有

 
  • 被災地での業務の再開以外に、非被災地での業務の継続も検討する。例えば、被災地以外の拠点に指揮命令権を移すなどの対応があります。なお、被災地以外に拠点を移すことの検討は必須ではありませんが、その検討をせずに利害関係者の理解が得られるかを慎重に考慮する必要があります。
  • 遠隔地の文書・電子データ保存サービスの活用を考慮する必要があります。
  • 時差を考慮する必要があります。日本が休日・深夜であっても海外は営業時間であることもあるため、海外への情報発信が必要になります。
  • 自治体等の各種制度や防災隣組の機能など、地域の資源を活用する必要があります。
 

3. 物流BCP:対外的な情報発信と情報共有

 
 次に対外的な情報発信、情報共有について考えていきましょう。災害発生後は、取引先、消費者、従業員、株主、市民、自治体などと情報を共有することが重要です。企業活動が関係者から見えなくなる、何をしているのか全然わからないといった、いわゆるブラックアウトを防ぐための対策を講じる必要があるのです。
 
 そのためにも、関係者との事前の協議が重要であると言えるでしょう。取引先企業やサプライチェーンの発注者への情報提供が必要となることを常に念頭に入れておきましょう。
 
 この情報発信、情報共有に関し次のような点を考慮しておくことが必要だと言えます。
 
  • 情報収集・伝達、広報体制の確立
  • 関係当局、周辺住民、サプライチェーン等の関係者との連絡体制の構築
  • 通信・情報連絡手段の確保
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その8)

第8回 道具5「物流評価シート」(下) 前回のその7に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.海外工場の物流設計評価...

第8回 道具5「物流評価シート」(下) 前回のその7に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.海外工場の物流設計評価...


サプライチェーンもTビジネスからeビジネスへ

 あらゆるビジネスが、伝統的な従来の商売のやり方(トラィデショナル:Tビジネス)から、コンピュータとインターネットを使った商売のやり方(エレクトロニクス:...

 あらゆるビジネスが、伝統的な従来の商売のやり方(トラィデショナル:Tビジネス)から、コンピュータとインターネットを使った商売のやり方(エレクトロニクス:...


物流改善ネタ出し講座 【連載記事紹介】

  物流改善ネタ出し講座の連載記事が、無料でお読みいただけます! 【特集】連載記事紹介の一覧へ戻る ◆物流は宝の山 「物流は宝の山だ...

  物流改善ネタ出し講座の連載記事が、無料でお読みいただけます! 【特集】連載記事紹介の一覧へ戻る ◆物流は宝の山 「物流は宝の山だ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
  輸送機能についての留意点:物流の改善ポイント(その9)

  ◆輸送機能についての留意点 保管場所には明確な表示が必要です。どこに、何が、いくつあるのかが瞬時にわかるようにしておくことが必要です...

  ◆輸送機能についての留意点 保管場所には明確な表示が必要です。どこに、何が、いくつあるのかが瞬時にわかるようにしておくことが必要です...


RFIの実施:購買業務の要点(その2)

  ◆ RFIの実施 取引をするサプライヤーはインターネットで簡単に探し出すことができます。サプライヤーを抽出しその連絡先を知ることまで...

  ◆ RFIの実施 取引をするサプライヤーはインターネットで簡単に探し出すことができます。サプライヤーを抽出しその連絡先を知ることまで...


サプライヤー集約:購買業務の要点(その11)

  ◆サプライヤー集約   ものを発注する時に特定のサプライヤーだけに発注することは望ましくありません。なぜなら独占状態にあ...

  ◆サプライヤー集約   ものを発注する時に特定のサプライヤーだけに発注することは望ましくありません。なぜなら独占状態にあ...