2022年9月12日に掲載した「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その1)」の中で「内容が明確に伝わる技術文書を書くための4項目」として以下の4項目を書きました。この4項目を「理解・習得・実践」することで、内容が明確に伝わる技術文書を書くことができます。
- (1)重要なことを理解する
- (2)書き方の技術を習得する
- (3)必要なことを理解する
- (4)日々のオンザジョブトレーニングを実践する
今回は、これらの4項目のうち、「(4)日々のオンザジョブトレーニングを実践する」について解説します。
【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その35)へのリンク】
1.日々のオンザジョブトレーニングとは
日々のオンザジョブトレーニングとは継続学習のことです。つまり、内容が明確に伝わる技術文書の書き方を学ぶためのトレーニングのことです。仕事を通してトレーニングをすることから日々のオンザジョブトレーニングです。具体的には、下記の「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の3原則」と「6つのルールと18の書き方」を使って様々な仕事に関する技術文書を書くことです。
日々のオンザジョブトレーニングの実践で、内容が明確に伝わる技術文書の書き方が習得できます。また、この書き方がレベルアップします。例えば、サッカーを学ぶことを考えます。「止める、運ぶ、蹴る」などの動作は日々のトレーニングで習得できるとともにその技術がレベルアップします。日々のオンザジョブトレーニングの実践もサッカーを学ぶことと同じです。
2.日々のオンザジョブトレーニングの内容
日々のオンザジョブトレーニングには以下に示した4つのトレーニングがあります。
- ①基本のトレーニング
- ②会話を通したトレーニング
- ③概要版の作成を通したトレーニング
- ④自己添削を通したトレーニング
2.1 基本のトレーニング
このトレーニングは「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の3原則」と「6つのルールと18の書き方」を使って仕事に関する様々な技術文書を書くことです。例えば、これらの書き方を使って業務報告書、会議で使う資料などを書くことです。また、メールも技術文書なのでメールを書くことも基本のトレーニングです。
2.2 会話を通したトレーニング
このトレーニングは、仕事で会話をするときに、書き方の3原則の考え方と18の書き方の考え方を使うことです。技術文書を書くこととは、書き手が読み手に技術文書を通して内容を伝達することです。仕事の中で会話をすることとは話し手が...