調査結果は記録しカテゴライズする 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その17)

更新日

投稿日

 
 技術マネジメント
 
 新規事業・新商品開発を行うにあたって実施する、ベンチマークや市場調査など調査をした、そのままになっていませんか?
 
 特に市場調査という名目で実際にそのサービス・商品が使われている現場に赴き得た情報はスマートホンで撮影したり、メモを取ったりしているのではないでしょうか?
 
 割とよくある話ですが、写真やメモを取って満足してしまうことがあります。
 
 市場調査した外出先からそのまま帰宅する場合は特に要注意です。また社内において新商品のアイディア出しをするためのベンチマーキングをする際にもメモを取るかと思いますが、こちらもその後の行動が大切です。
 
 市場調査やベンチマーキング活動は、次の一手を決めるためのアイディア創出が重要な目的ですが、これ以外にも必要となる場面があることを忘れないでください。それは、新規事業・新商品の企画を客観的に評価するためのデータとなるからです。
 
 つまり調査後、すぐにアイディアを出すために使うだけではなく、数週間から場合によっては、一年後に企画提案をする際などに使うデータとなるのです。ということは、メモレベルでは詳細を忘れてしまう可能性があるということです。
 
 また単に情報をデータベースに積み上げたままでは、必要な情報のみをすぐに取り出すことができません。これを予防するためには、以下の行動をお勧めします。
 
  • 市場調査、ベンチマーキングを行う前に調査項目をテンプレート化する
  • 当日中に記テンプレートへ入力する
  • 数日以内にまとめ、分類する
 
 分類は業種やスペックなど自社にとって後でデータを取り出しやすいものにすることがよ...
 
 技術マネジメント
 
 新規事業・新商品開発を行うにあたって実施する、ベンチマークや市場調査など調査をした、そのままになっていませんか?
 
 特に市場調査という名目で実際にそのサービス・商品が使われている現場に赴き得た情報はスマートホンで撮影したり、メモを取ったりしているのではないでしょうか?
 
 割とよくある話ですが、写真やメモを取って満足してしまうことがあります。
 
 市場調査した外出先からそのまま帰宅する場合は特に要注意です。また社内において新商品のアイディア出しをするためのベンチマーキングをする際にもメモを取るかと思いますが、こちらもその後の行動が大切です。
 
 市場調査やベンチマーキング活動は、次の一手を決めるためのアイディア創出が重要な目的ですが、これ以外にも必要となる場面があることを忘れないでください。それは、新規事業・新商品の企画を客観的に評価するためのデータとなるからです。
 
 つまり調査後、すぐにアイディアを出すために使うだけではなく、数週間から場合によっては、一年後に企画提案をする際などに使うデータとなるのです。ということは、メモレベルでは詳細を忘れてしまう可能性があるということです。
 
 また単に情報をデータベースに積み上げたままでは、必要な情報のみをすぐに取り出すことができません。これを予防するためには、以下の行動をお勧めします。
 
  • 市場調査、ベンチマーキングを行う前に調査項目をテンプレート化する
  • 当日中に記テンプレートへ入力する
  • 数日以内にまとめ、分類する
 
 分類は業種やスペックなど自社にとって後でデータを取り出しやすいものにすることがよいでしょう。新規事業のように方向性が決まるまではじめのうちは分類しない方がよい場合もありますので、進めながら決めるパターンも有効です。大切なのは時間をかけて収集したデータを後で使える状態で蓄積することです。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
人的資源マネジメント:技術者育成のパフォーマンスとは【連載記事紹介】 

【目次】 ◆ 技術者育成のパフォーマンスとは マネジメントの教科書でよく言われているように、ビジョンや戦略なども重要ですが上位では...

【目次】 ◆ 技術者育成のパフォーマンスとは マネジメントの教科書でよく言われているように、ビジョンや戦略なども重要ですが上位では...


潜在課題 技術企業の高収益化:実践的な技術戦略の立て方(その4)

   今回の解説は実践的な技術戦略の立て方その4、「潜在課題の発見」についてです。この解説を読むことで、次世代の成長のタネを作る上で必要な研究...

   今回の解説は実践的な技術戦略の立て方その4、「潜在課題の発見」についてです。この解説を読むことで、次世代の成長のタネを作る上で必要な研究...


普通の組織をイノベーティブにする処方箋【連載記事紹介】

  連載中の普通の組織をイノベーティブにする処方箋が無料でお読みいただけます!   ◆ 曖昧なイノベーションの定義 近年に...

  連載中の普通の組織をイノベーティブにする処方箋が無料でお読みいただけます!   ◆ 曖昧なイノベーションの定義 近年に...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
マトリクス体制での品質保証1 プロジェクト管理の仕組み (その30)

 適切な品質管理を実施できるような仕組みを構築し、運用することが品質保証であることを前回説明しました。品質管理を正しく実施するポイントは、製品(ここではサ...

 適切な品質管理を実施できるような仕組みを構築し、運用することが品質保証であることを前回説明しました。品質管理を正しく実施するポイントは、製品(ここではサ...


作業要素の進捗分析1 プロジェクト管理の仕組み (その18)

 連載で、進捗管理に利用する基本メトリクスセット(図41)について解説を続けています。前回はソフトウェア開発における成果物メトリクスについて解説しました。...

 連載で、進捗管理に利用する基本メトリクスセット(図41)について解説を続けています。前回はソフトウェア開発における成果物メトリクスについて解説しました。...


マトリクス体制での品質保証3 プロジェクト管理の仕組み (その32)

 前回のマトリクス体制での品質保証2に続いて解説します。    これまで説明してきたのは、プロジェクトごとに作成する品質計画(プロジェクト品...

 前回のマトリクス体制での品質保証2に続いて解説します。    これまで説明してきたのは、プロジェクトごとに作成する品質計画(プロジェクト品...