知財戦略を作る理由 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その9)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 皆さまの会社には「知財戦略」がありますか。
 
 そして「知財戦略」に法って特許出願を進めていますか。
 
 オープン&クローズ戦略の中で、標準化は「オープン戦略」、知財は「クローズ戦略」に位置付けられ、ビジネスにおいて重要な役割を担っています。
 
 2017年に中国にぬかれるまで日本は国際特許出願件数、世界二位を維持していました。自社の守るべきコア技術を特許出願という形で戦略的に網羅しますが、出願件数だけを目的に闇雲に出願する必要はありません。
 
 いつの間にか出願件数が目的になってしまう、これは大企業のR&D部門や大学などで起こりがちな問題です。
 
 当然ながら特許出願には、コストも時間もかかりますし、何より出願にかかる技術開発者の工数がかかります。
 
 特許出願の内容は、技術者個人の采配に任せず、経営戦略、技術開発戦略と方針を合わせて「知財戦略」を立てた上で決めてください。
 
 しつこいようですが、特許出願の目的はあくまで「将来のビジネス・チャンス」につながることです。
 
 将来、事業拡大したい分野、自社が勝ちたい市場の技術に焦点を当て、会社全体で優先順位をつけることで意味がある特許を獲得してください。
 
 次回は...
 
  技術マネジメント
 
 皆さまの会社には「知財戦略」がありますか。
 
 そして「知財戦略」に法って特許出願を進めていますか。
 
 オープン&クローズ戦略の中で、標準化は「オープン戦略」、知財は「クローズ戦略」に位置付けられ、ビジネスにおいて重要な役割を担っています。
 
 2017年に中国にぬかれるまで日本は国際特許出願件数、世界二位を維持していました。自社の守るべきコア技術を特許出願という形で戦略的に網羅しますが、出願件数だけを目的に闇雲に出願する必要はありません。
 
 いつの間にか出願件数が目的になってしまう、これは大企業のR&D部門や大学などで起こりがちな問題です。
 
 当然ながら特許出願には、コストも時間もかかりますし、何より出願にかかる技術開発者の工数がかかります。
 
 特許出願の内容は、技術者個人の采配に任せず、経営戦略、技術開発戦略と方針を合わせて「知財戦略」を立てた上で決めてください。
 
 しつこいようですが、特許出願の目的はあくまで「将来のビジネス・チャンス」につながることです。
 
 将来、事業拡大したい分野、自社が勝ちたい市場の技術に焦点を当て、会社全体で優先順位をつけることで意味がある特許を獲得してください。
 
 次回は、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その10)軸を明確にすることで得られる効果を解説します。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その23)

1. KETICモデル    前回のその22で、イノベーションに必要な5つの要素として、知識(Knowledge)、経験(Experienc...

1. KETICモデル    前回のその22で、イノベーションに必要な5つの要素として、知識(Knowledge)、経験(Experienc...


3ステップメソッド:リスク低減の原則

1. リスク低減の重要性  製品安全に関する大規模なリコールですが、エアバッグメーカーのタカタや家具メーカーのイケアなど、いずれも数千万台規模のリコール...

1. リスク低減の重要性  製品安全に関する大規模なリコールですが、エアバッグメーカーのタカタや家具メーカーのイケアなど、いずれも数千万台規模のリコール...


視覚 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その156)

  今回も前回に引き続き、視覚を活用して創造性を高め、イノベーションを起こす能力を強化する方法について考えてみたいと思います。 &nbs...

  今回も前回に引き続き、視覚を活用して創造性を高め、イノベーションを起こす能力を強化する方法について考えてみたいと思います。 &nbs...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
‐産学交流からの開発テ-マと市場の観察‐  製品・技術開発力強化策の事例(その7)

 前回の事例その6に続いて解説します。産学交流による開発テ-マの探索や共同開発に関心が寄せられています。 大学には基礎研究の面で優れた開発テ-マの候補にな...

 前回の事例その6に続いて解説します。産学交流による開発テ-マの探索や共同開発に関心が寄せられています。 大学には基礎研究の面で優れた開発テ-マの候補にな...


技術系リーダーとして身に付けておくべきスキルとは

        企業の成長のためには、従来の事業の延長線上に留まることなく、積極的に新製品や新規事業の創出、...

        企業の成長のためには、従来の事業の延長線上に留まることなく、積極的に新製品や新規事業の創出、...


スケールド・アジャイル・フレームワーク (SAFe) の導入開始

        はたして僕が勤める企業はスケールド・アジャイル・フレームワーク (SAFe) を上手く導入で...

        はたして僕が勤める企業はスケールド・アジャイル・フレームワーク (SAFe) を上手く導入で...