馬鹿にできない組織風土づくり 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その48)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 新商品の開発リーダーは、その商品開発だけではなく、片付けなくてはいけない業務で手一杯かと思いまが、新しい「価値」を生み出す組織リーダーこそ、そのミッションに見合った組織風土を作る努力を惜しまないでください。革新的な商品づくりには「戦略」が必要だというお話を何度かさせていただきましたが、実は組織風土も戦略的に改善が必要です。
 
 私は、「技術」や「開発」を戦略化して進めることで「事業につながる商品開発」を提言していますが、その根源に必要なものは、個々のマインドセットを革新することだと信じています。
個人起業家でもない限り、個々のマインドセットは組織風土に直結しますし、そもそも個々のマインドセットは、組織風土に手を入れることで形成されるものです。
 
 組織風土は、一般的に「社風」などとも呼ばれ「考え方や行動につながる共通の価値観」を示します。私の経験上、この価値観が共有できていない組織はまず成功しません。
 
 決して誰かが「何かを邪魔してやろう」や「やる気がないから適当にやり過ごそう」と思ってはいないのです。個々が自分の信じている価値観や思い込みで良かれと思って行動をしているのです。せっかく能力がある組織なのですから、これでは時間も人材も勿体ないことです。
 
 長年、同じ目標で活動してきたなど暗黙の了解で今までうまくいっていた組織こそ、そして新たに出来たミッションが曖昧な組織こそ、組織風土をいかに形成するかが、その...
 
  技術マネジメント
 
 新商品の開発リーダーは、その商品開発だけではなく、片付けなくてはいけない業務で手一杯かと思いまが、新しい「価値」を生み出す組織リーダーこそ、そのミッションに見合った組織風土を作る努力を惜しまないでください。革新的な商品づくりには「戦略」が必要だというお話を何度かさせていただきましたが、実は組織風土も戦略的に改善が必要です。
 
 私は、「技術」や「開発」を戦略化して進めることで「事業につながる商品開発」を提言していますが、その根源に必要なものは、個々のマインドセットを革新することだと信じています。
個人起業家でもない限り、個々のマインドセットは組織風土に直結しますし、そもそも個々のマインドセットは、組織風土に手を入れることで形成されるものです。
 
 組織風土は、一般的に「社風」などとも呼ばれ「考え方や行動につながる共通の価値観」を示します。私の経験上、この価値観が共有できていない組織はまず成功しません。
 
 決して誰かが「何かを邪魔してやろう」や「やる気がないから適当にやり過ごそう」と思ってはいないのです。個々が自分の信じている価値観や思い込みで良かれと思って行動をしているのです。せっかく能力がある組織なのですから、これでは時間も人材も勿体ないことです。
 
 長年、同じ目標で活動してきたなど暗黙の了解で今までうまくいっていた組織こそ、そして新たに出来たミッションが曖昧な組織こそ、組織風土をいかに形成するかが、その後の開発が成功するか否かに直結します。
 
 まず組織リーダー自身がどんな組織にしたいのかをイメージし、ご自身の腹に落とし、そのための価値観を伝え、具体的な行動を促してください。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
アウトプット量を増やす効果とは 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その73)

   2020年は新コロナ騒動で、例年以上に何かと閉塞感を感じます。日常当たり前であった出張会議はほぼゼロへ、会議はオンラインへ移行し、こ...

   2020年は新コロナ騒動で、例年以上に何かと閉塞感を感じます。日常当たり前であった出張会議はほぼゼロへ、会議はオンラインへ移行し、こ...


取り組みへの意思決定 普通の組織をイノベーティブにする処方箋(その90)

   今回も引き続き、エドワード・デシが内発的動機付けに必要と主張している2つの要素「自律性」と「有能感」の内、後者の「有能感獲得に向けて...

   今回も引き続き、エドワード・デシが内発的動機付けに必要と主張している2つの要素「自律性」と「有能感」の内、後者の「有能感獲得に向けて...


関係性の種類、包含とは 普通の組織をイノベーティブにする処方箋(その94)

   現在、KETICモデルの中の「知識・経験を関係性で整理する」を解説しています。今回も前回に引き続き、下記の「関係性の種類」の中の「(...

   現在、KETICモデルの中の「知識・経験を関係性で整理する」を解説しています。今回も前回に引き続き、下記の「関係性の種類」の中の「(...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
グループシンクとチームダイナミクスの境界線

1. イノベーション戦略    私は、ものづくり企業のR&Dにおける技術力・価値創造力を向上するための取り組みを「イノベーション戦略...

1. イノベーション戦略    私は、ものづくり企業のR&Dにおける技術力・価値創造力を向上するための取り組みを「イノベーション戦略...


トレーサビリティの保証 プロジェクト管理の仕組み (その45)

 前回のその44に続いて解説します。    ハードウェア設計の場合も、要件と回路ブロックの仕様(スペック)、回路ブロックのスペックと部品のス...

 前回のその44に続いて解説します。    ハードウェア設計の場合も、要件と回路ブロックの仕様(スペック)、回路ブロックのスペックと部品のス...


擦り合わせ型と組み合わせ型、目指すべき開発体制とは(その2)

【目指すべき開発体制 連載目次】 目指すべき開発体制とは(その1)擦り合わせ型と組み合わせ型 目指すべき開発体制とは(その2)日本企業文化を引きず...

【目指すべき開発体制 連載目次】 目指すべき開発体制とは(その1)擦り合わせ型と組み合わせ型 目指すべき開発体制とは(その2)日本企業文化を引きず...