後で使える結果の残し方 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その36)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 開発ステップのように試験・実験が標準化されていない場合、これからたくさん変更が発生するからと、各人それぞれのまとめ方で結果を残してはいないでしょうか。
 
 今回は、このように開発ステップで各人それぞれのまとめ方の試験・実験結果について、解説します。
 
 開発ステップの試験・実験はルーチン化しにくく、また結果をまとめる時間さえも惜しいと、せっかく得た大切なデータを無駄にしてしまうことをよく目にします。さらに結果を無駄にするだけでなく、結果が残らないので、同じ条件の試験・実験を別の人が、再び実施してしまうこともあるのではないでしょうか。
 
 こんなことでは、とても「ビジネス」にはなりません。後々、振り返った時にで使える結果を残す方法とは、結果をまとめるテンプレートを用意することです。それでも、開発現場からは、次のような声が聞こえてきます。
 

 

  • 頭の中に残っているから大丈夫、時間がないので、そんなことをしている暇はない。
  • そもそもうまくいかなかった、失敗した結果を残す必要はない。
  • テンプレート・フォーマットを作る時間がもったいない。
 
 開発は組織・チームで行うものなので、個人の頭の中にあっても意味がありません。組織・チームで共有する必要があります。そして失敗した結果も、今後の方針を考える上で重要なデータとなります。
 
 テンプレートやフォーマットを作る時間がもったいない。これは、一見まっとうにも聞こえますが、試験・実験結果を使用する必要が出てから後になって当時を思い出しまとめる方が困難です。
 
 開発ステップでは、いつ何時、その試験・実験データが必要になるか予測できないことがほとんどです。
 
 そして、後になってまとめると試験・実験の条件(環境、測定パラメータ、試験機)に不備があった。なんてことがザラに起きます。
 
 「急がば回れ」テンプレート・フォーマットは作ってから試験・実...
 
  技術マネジメント
 
 開発ステップのように試験・実験が標準化されていない場合、これからたくさん変更が発生するからと、各人それぞれのまとめ方で結果を残してはいないでしょうか。
 
 今回は、このように開発ステップで各人それぞれのまとめ方の試験・実験結果について、解説します。
 
 開発ステップの試験・実験はルーチン化しにくく、また結果をまとめる時間さえも惜しいと、せっかく得た大切なデータを無駄にしてしまうことをよく目にします。さらに結果を無駄にするだけでなく、結果が残らないので、同じ条件の試験・実験を別の人が、再び実施してしまうこともあるのではないでしょうか。
 
 こんなことでは、とても「ビジネス」にはなりません。後々、振り返った時にで使える結果を残す方法とは、結果をまとめるテンプレートを用意することです。それでも、開発現場からは、次のような声が聞こえてきます。
 

 

  • 頭の中に残っているから大丈夫、時間がないので、そんなことをしている暇はない。
  • そもそもうまくいかなかった、失敗した結果を残す必要はない。
  • テンプレート・フォーマットを作る時間がもったいない。
 
 開発は組織・チームで行うものなので、個人の頭の中にあっても意味がありません。組織・チームで共有する必要があります。そして失敗した結果も、今後の方針を考える上で重要なデータとなります。
 
 テンプレートやフォーマットを作る時間がもったいない。これは、一見まっとうにも聞こえますが、試験・実験結果を使用する必要が出てから後になって当時を思い出しまとめる方が困難です。
 
 開発ステップでは、いつ何時、その試験・実験データが必要になるか予測できないことがほとんどです。
 
 そして、後になってまとめると試験・実験の条件(環境、測定パラメータ、試験機)に不備があった。なんてことがザラに起きます。
 
 「急がば回れ」テンプレート・フォーマットは作ってから試験・実験をする習慣にした方が圧倒的に効率よく開発が進みます。
 
 最後に注意点ですが、テンプレート・フォーマットには必要な項目のみにしてください。細かすぎるあってもなくても意味のないテンプレートは、それこそ時間の無駄になります。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その164) 体感での思考とアナロジーとの関係

  これまで五感を一つ一つとりあげ、それぞれの感覚のイノベーション創出における意義と、そこに向けての強化の方法について解説してきましたが、...

  これまで五感を一つ一つとりあげ、それぞれの感覚のイノベーション創出における意義と、そこに向けての強化の方法について解説してきましたが、...


インポスター症候群とは 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その83)

 前回エドワード・デシの4段階理論における第3段階を実現する活動として「(その1)有能感への貢献:目的達成が自分自身の成長につながることを理解する」に...

 前回エドワード・デシの4段階理論における第3段階を実現する活動として「(その1)有能感への貢献:目的達成が自分自身の成長につながることを理解する」に...


市場を各グループ、セグメントに分割する 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その69)

 前々回から「知識・経験を物理量で整理する」議論を始めていますが、今回も前回に引き続き「整理の為に考える要素」の解説をします。 ◆関連解説記事『技術...

 前々回から「知識・経験を物理量で整理する」議論を始めていますが、今回も前回に引き続き「整理の為に考える要素」の解説をします。 ◆関連解説記事『技術...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
プロジェクトの進捗管理 プロジェクト管理の仕組み (その4)

 前回のその3プロジェクトの計画策定に続いて解説します。最後は、プロジェクトの監視と制御、そして、測定と分析です。まとめて進捗管理といっても問題ないと思い...

 前回のその3プロジェクトの計画策定に続いて解説します。最後は、プロジェクトの監視と制御、そして、測定と分析です。まとめて進捗管理といっても問題ないと思い...


イノベーションのための「チーム体制」

 「最後の砦、技術力がアブナイ」では、技術者は自律性、創意工夫、挑戦意欲、変化対応力などを期待されているにもかかわらず、開発現場はそのような技術者に育てる...

 「最後の砦、技術力がアブナイ」では、技術者は自律性、創意工夫、挑戦意欲、変化対応力などを期待されているにもかかわらず、開発現場はそのような技術者に育てる...


‐現場観察のチェックポイント‐  製品・技術開発力強化策の事例(その8)

 前回の事例その7に続いて解説します。現場観察はどのような場合でも非常に大切です。 価値ある情報をくみ上げる観察力を絶えず自己啓発する必要があります。現場...

 前回の事例その7に続いて解説します。現場観察はどのような場合でも非常に大切です。 価値ある情報をくみ上げる観察力を絶えず自己啓発する必要があります。現場...