◆ 孔食とは
孔食(こうしょく)とは、材料表面のある箇所だけが優先的に腐食されることです。孔食が発生していない場所は金属光沢を保持していることもあります。また、孔食は一か所だけでなく複数個所に発生することもあります。孔食が発達すると、配管などでは穴が開き、そこから漏れが発生します。
TOP
孔食(こうしょく)とは、材料表面のある箇所だけが優先的に腐食されることです。孔食が発生していない場所は金属光沢を保持していることもあります。また、孔食は一か所だけでなく複数個所に発生することもあります。孔食が発達すると、配管などでは穴が開き、そこから漏れが発生します。
孔食(こうしょく)とは、材料表面のある箇所だけが優先的に腐食されることです。孔食が発生していない場所は金属光沢を保持していることもあります。また、孔食は一か所だけでなく複数個所に発生することもあります。孔食が発達すると、配管などでは穴が開き、そこから漏れが発生します。
孔食を起こす材料としてステンレス鋼があります。ステンレス鋼の不動態皮膜は通常の環境では耐食性が良いですが、塩化物イオンが多量に存在すると孔食を引き起こします。
孔食の起点としては、不純物介在物や微細な凹みなどです。孔食によってステンレス鋼の不動態皮膜が破られると、鉄イオンやクロムイオンが溶出します。これら金属イオンはプラスのため、マイナスイオンである塩化物イオンをさらに集中させてしまいます。
図1.孔食
孔食の様子を図1に示します。また孔食していない場所は不動態皮膜を維持しているので、カソードとして安定します。そのため、一度孔食が起きると腐食がその場所だけで進行します。塩化物イオンは海や沿岸などの地域に多いため、これらの場所では防食塗料などの対策がとられます。
次回に続きます。
続きを読むには・・・
現在記事
鉄原子やアルミニウム原子など金属を構成する物質の最小単位は原子です。原子の結合には主に金属結合、イオン結合、共有結合があります。この金...
鉄原子やアルミニウム原子など金属を構成する物質の最小単位は原子です。原子の結合には主に金属結合、イオン結合、共有結合があります。この金...
◆ EDSとWDSの分析項目 EDSとWDSは測定精度の差はありますが分析項目は共通しています。それは定性分析、線分析、面分析、定量...
◆ EDSとWDSの分析項目 EDSとWDSは測定精度の差はありますが分析項目は共通しています。それは定性分析、線分析、面分析、定量...
SM〇〇〇のように表記されます。SMはSteel Marine、数字は引張強さ(MPa)を表しています。数字はSS材と同じく引張強さ(...
SM〇〇〇のように表記されます。SMはSteel Marine、数字は引張強さ(MPa)を表しています。数字はSS材と同じく引張強さ(...
15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...
15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...
私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...
私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...
開催日: 2025-04-09
© ものづくりドットコム / ㈱産業革新研究所
ものづくりドットコムのIDでログイン
まだ未登録の方は、「無料」会員登録で多くの特典が!
Aperza IDでログイン
Aperza IDでのログイン機能は終了いたしました。
今後はものづくりドットコム会員ご登録の上、ログインをお願いいたします