◆ 不動態皮膜の特徴
金属表面をどれだけ鏡面仕上げに研磨して磨いても、大気中の酸素と表面が反応し、ナノレベルの薄くて透明な酸化膜が生成します。腐食の観点から酸化膜の性質を大きく次の2種類に分類できます。
- 1種類目は、一度酸化膜ができるとそれ自体が防護壁となって腐食が進行しないタイプです。これはステンレス鋼やアルミニウムなどにみられます。
- 2種類目は、酸化膜に防護作用がなく、腐食が進行するタイプです。これは炭素鋼などにみられます。
腐食を防ぐ酸化膜として不動態皮膜があります。不動態皮膜は酸化膜の1種類で...