技術はリスト化しておく 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その11)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 「技術戦略」および開発テーマを決定するための準備において、コア技術の決定が必要です。
 
 コア技術とは、以下の要件を満たす必要があります。
 
  1.  他社が真似できない(しにくい)独自の技術であること。
  2.  市場を生み出す新規性がある技術であること。
  3.  代替技術が(ほとんど)ないこと。
 
 これらの要件を満たす技術というと、難易度が高く感じられ、なかなか羅列することができないシーンをよく目にします。
 
 また、「他社が真似できない」にこだわり続けた挙句、市場を生み出す商品までアイディアが広がらないケースもあります。
 
 新規事業や新商品の開発テーマ・プロジェクトを考える上で、「コア技術は何ですか?」という質問はナンセンスです。
 
 個人として問われる「あなたの強みは何ですか?」という質問と同じく、強みは自分の目に見えにくいものだからです。
 
 では、何もしないのかというとそれは違います。何をすればよいかというと…
 
 あなたの会社・組織が保有する技術を網羅的にリストアップすることです。
 
 まずリストアップして、新規性・市場の有無・模倣のしにくさなどの選定に必要な項目を評価し、開発プロジェクト・テーマを決める段階でそのリストを引っ張って来ることをお勧めします。
 
 一度、リスト化して整理し、必要な時に閲覧できるように準備をしておくことで、リスト使用時に保有技術の再チェックができます。
 
 リスト化した時期の技術や政治的なトレンドから見方が変わりますし、追加・削減する項目が出るはずです。
 
 保有技術のリスト化、および再考は、いざ新規事業の開発テーマを決めるぞ、という段階でリスト化するのではなく、通常の業務の一部に加えておくこ...
 
  技術マネジメント
 
 「技術戦略」および開発テーマを決定するための準備において、コア技術の決定が必要です。
 
 コア技術とは、以下の要件を満たす必要があります。
 
  1.  他社が真似できない(しにくい)独自の技術であること。
  2.  市場を生み出す新規性がある技術であること。
  3.  代替技術が(ほとんど)ないこと。
 
 これらの要件を満たす技術というと、難易度が高く感じられ、なかなか羅列することができないシーンをよく目にします。
 
 また、「他社が真似できない」にこだわり続けた挙句、市場を生み出す商品までアイディアが広がらないケースもあります。
 
 新規事業や新商品の開発テーマ・プロジェクトを考える上で、「コア技術は何ですか?」という質問はナンセンスです。
 
 個人として問われる「あなたの強みは何ですか?」という質問と同じく、強みは自分の目に見えにくいものだからです。
 
 では、何もしないのかというとそれは違います。何をすればよいかというと…
 
 あなたの会社・組織が保有する技術を網羅的にリストアップすることです。
 
 まずリストアップして、新規性・市場の有無・模倣のしにくさなどの選定に必要な項目を評価し、開発プロジェクト・テーマを決める段階でそのリストを引っ張って来ることをお勧めします。
 
 一度、リスト化して整理し、必要な時に閲覧できるように準備をしておくことで、リスト使用時に保有技術の再チェックができます。
 
 リスト化した時期の技術や政治的なトレンドから見方が変わりますし、追加・削減する項目が出るはずです。
 
 保有技術のリスト化、および再考は、いざ新規事業の開発テーマを決めるぞ、という段階でリスト化するのではなく、通常の業務の一部に加えておくことが、実際の開発戦略を構想する際に非常に役立ちます。
 
 次回は、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その12)事業領域は俯瞰して決めるを解説します。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
位置関係-3 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その106)

   現在、KETICモデルの中の「知識・経験を関係性で整理する」を解説しています。前回からは、KETICモデルの中の空間的な「位置(関係...

   現在、KETICモデルの中の「知識・経験を関係性で整理する」を解説しています。前回からは、KETICモデルの中の空間的な「位置(関係...


技術棚卸はトレンド分析と表裏一体

1.技術の棚卸はトレンド分析と表裏一体  技術の棚卸しは将来の製品像を占うトレンド分析と表裏一体です。トレンド分析は、人口推計等の統計データから将来...

1.技術の棚卸はトレンド分析と表裏一体  技術の棚卸しは将来の製品像を占うトレンド分析と表裏一体です。トレンド分析は、人口推計等の統計データから将来...


プロフェッショナルな技術者とは【連載記事紹介】セミナーのご紹介 

    プロフェッショナルな技術者の連載記事が無料でお読みいただけます!   ◆スーパーマンではなくプロフェッシ...

    プロフェッショナルな技術者の連載記事が無料でお読みいただけます!   ◆スーパーマンではなくプロフェッシ...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
「調整」の仕組み 擦り合わせ型開発 基本の仕組み (その1)

       【目指すべき開発体制 連載目次】 目指すべき開発体制とは(その1)擦り合わせ型と組み合わ...

       【目指すべき開発体制 連載目次】 目指すべき開発体制とは(その1)擦り合わせ型と組み合わ...


仕組み見直しとグローバル化(その1)

◆「気づき」能力向上のカギは製品開発経験の活用    前回は、日本の多くの開発現場で「組み合わせ型」アーキテクチャの製品を「擦り合わせ型」の...

◆「気づき」能力向上のカギは製品開発経験の活用    前回は、日本の多くの開発現場で「組み合わせ型」アーキテクチャの製品を「擦り合わせ型」の...


‐市場の観察から開発テ-マを得る‐  製品・技術開発力強化策の事例(その6)

 前回の事例その5に続いて解説します。新技術が社会に普及し始めると、それに関連した新商品を顧客の要求に即応して供給出来ないで、新技術搭載製品の供給不足が起...

 前回の事例その5に続いて解説します。新技術が社会に普及し始めると、それに関連した新商品を顧客の要求に即応して供給出来ないで、新技術搭載製品の供給不足が起...