【快年童子の豆鉄砲】(その121)QCサークル活動スパイラルアップ戦略(8)

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  【快年童子の豆鉄砲】(その121)QCサークル活動スパイラルアップ戦略(8)

 

前回の【快年童子の豆鉄砲】(その120)QCサークル活動スパイラルアップ戦略(7からの続きです。

    【QCサークル活動スパイラルアップ戦略の進め方】

    3. 1ラウンド(1R:半自主活動)の進め方

    1)はじめに

    1Rスタートの前提として、リーダーを通じた職制の全面支援を受けた0R活動でサークルに芽生えた「スパイラルアップ力」の存在がありますので、その点を再確認しておきたいと思います。ここでいう「スパイラルアップ力」とは、一つの目標を達成できた達成感が次のより高い目標への挑戦意欲を生む力のことで、これが繰り返されることにより成長を続ける様を“スパイラルアップ”と言う言葉に込めています。

     

    要するに、1Rスタートには、この「スパイラルアップ力」を生む達成感が必要なのですが、最初ですので、達成感で終わってしまうこともあり得ますので、そうならないためには、0Rの活動成果に対する職制や他サークルからの積極的な評価表現、いわゆる誉め言葉が有効ですので、念頭に置いて頂ければと思います。

     

    2)目標の設定

    0Rの活動状況で把握したサークルの実力に見合った少し高めの目標をリーダーと相談しながら設定するのですが、その過程で、活動に見合ったふさわしい目標設定の仕方をリーダーに伝授し、2R以降の目標設定を任せられるようにするのがポイントです。

     

    3)QCストーリーの立案

    目標達成のための活動計画に相当するものですが、今回は、作業分担を含め、リーダーが作成したものに対してアドバイスを与えるという形をとるのが基本ですが、次項でご説明するQC手法の紹介による活動のレベルアップが最大のポイントになります。

     

    4)QC手法の活用

    0Rは職制による“全面支援”が原則でしたが、1Rは“半自主活動”、即ち、職制としては、リーダーが相談に来ない限り様子を見るスタイルでいいのですが、この“QC手法の活用”は、リーダーがマスターできるよう“全面支援”が原則です。

     

    5)自主活動意識の醸成

    このラウンドのポイントは、目標達成した際、リーダーを含めて「QC手法の活用以外は俺たちがやった」と言う意識を持ってもらえることで、今後の活動の自主性向上につなげるところにありますので、支援についてはその点を意識願います。

     

    6)自主活動体制への移行の可能性確認

    職制にとって、担当サークルが1Rを終了し、2Rへの移行、即ち、自主活動体制への移行の可能性が確認できるのは「サークル活動を通じて自分たちの力で職場がよくなることを実感」しているだけでなく「活動をもっと自分たちの力でやりたい」即ち「活動の自主性」を求めているかどうかです。

     

    その確認のために、リーダーに対し「君たちのサークルは“自主活動体制”の力が付いたので、今度の目標については自分たち自身で取り組んでみてくれないか」と自主活動を促し「勿論、困った時や確認したいときは何時でも言ってきてくれ」と、支援体制を受け身にするステップを設け、この間の支援要請内容、並びに活動状況の観察結果によって、1Rの終了と2Rへの移行をサークルに宣言するのがいいと思います。

     

    4.2ラウンド(2R:自主活動)の進め方

    1)はじめに

    2Rスタートの前提として、サークルに自主活動体制能力が備わっている、即ち、職制の全面支援を受けて進めた1Rの活動ステップを自分たちで進めることができることが挙げられ、職制はサークルの目標達成活動を見守ればよいということになります。

     

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      【快年童子の豆鉄砲】(その121)QCサークル活動スパイラルアップ戦略(8)

     

    前回の【快年童子の豆鉄砲】(その120)QCサークル活動スパイラルアップ戦略(7からの続きです。

      【QCサークル活動スパイラルアップ戦略の進め方】

      3. 1ラウンド(1R:半自主活動)の進め方

      1)はじめに

      1Rスタートの前提として、リーダーを通じた職制の全面支援を受けた0R活動でサークルに芽生えた「スパイラルアップ力」の存在がありますので、その点を再確認しておきたいと思います。ここでいう「スパイラルアップ力」とは、一つの目標を達成できた達成感が次のより高い目標への挑戦意欲を生む力のことで、これが繰り返されることにより成長を続ける様を“スパイラルアップ”と言う言葉に込めています。

       

      要するに、1Rスタートには、この「スパイラルアップ力」を生む達成感が必要なのですが、最初ですので、達成感で終わってしまうこともあり得ますので、そうならないためには、0Rの活動成果に対する職制や他サークルからの積極的な評価表現、いわゆる誉め言葉が有効ですので、念頭に置いて頂ければと思います。

       

      2)目標の設定

      0Rの活動状況で把握したサークルの実力に見合った少し高めの目標をリーダーと相談しながら設定するのですが、その過程で、活動に見合ったふさわしい目標設定の仕方をリーダーに伝授し、2R以降の目標設定を任せられるようにするのがポイントです。

       

      3)QCストーリーの立案

      目標達成のための活動計画に相当するものですが、今回は、作業分担を含め、リーダーが作成したものに対してアドバイスを与えるという形をとるのが基本ですが、次項でご説明するQC手法の紹介による活動のレベルアップが最大のポイントになります。

       

      4)QC手法の活用

      0Rは職制による“全面支援”が原則でしたが、1Rは“半自主活動”、即ち、職制としては、リーダーが相談に来ない限り様子を見るスタイルでいいのですが、この“QC手法の活用”は、リーダーがマスターできるよう“全面支援”が原則です。

       

      5)自主活動意識の醸成

      このラウンドのポイントは、目標達成した際、リーダーを含めて「QC手法の活用以外は俺たちがやった」と言う意識を持ってもらえることで、今後の活動の自主性向上につなげるところにありますので、支援についてはその点を意識願います。

       

      6)自主活動体制への移行の可能性確認

      職制にとって、担当サークルが1Rを終了し、2Rへの移行、即ち、自主活動体制への移行の可能性が確認できるのは「サークル活動を通じて自分たちの力で職場がよくなることを実感」しているだけでなく「活動をもっと自分たちの力でやりたい」即ち「活動の自主性」を求めているかどうかです。

       

      その確認のために、リーダーに対し「君たちのサークルは“自主活動体制”の力が付いたので、今度の目標については自分たち自身で取り組んでみてくれないか」と自主活動を促し「勿論、困った時や確認したいときは何時でも言ってきてくれ」と、支援体制を受け身にするステップを設け、この間の支援要請内容、並びに活動状況の観察結果によって、1Rの終了と2Rへの移行をサークルに宣言するのがいいと思います。

       

      4.2ラウンド(2R:自主活動)の進め方

      1)はじめに

      2Rスタートの前提として、サークルに自主活動体制能力が備わっている、即ち、職制の全面支援を受けて進めた1Rの活動ステップを自分たちで進めることができることが挙げられ、職制はサークルの目標達成活動を見守ればよいということになります。

       

      ただ、この“見守り”即ち、“受け身の支援体制”が、結果として“放任”になってしまっては、職場としてもサークルにとっても決して望ましいことではありませんので、“受け身の支援体制”のあるべき姿を次項でご説明しますので参考にして頂ければと思います。

       

      2)望ましい“自主活動体制”とは

      サークルが取り組む目標達成活動の場合、大抵の場合、活動の手順が決まっていて、入手情報をもとに調査し、その結果を踏まえて計画を立てて実行して結果を得るのですが、最初の結果が目標達成というわけには行かず、その結果に対する判断をもとに次の計画を立てて再挑戦するサイクルを重ねるのが普通です。

       

      問題は、最初の結果に対する判断が適正でないと、次の計画が適性を欠き、中々目標達成に至らないことになる点です。このような事態になるのを防ぐには「PDCA-TC法」によって活動手順を見える化し、最初の結果に対する判断の善し悪しを職制にチェックしてもらう体制を整えることです。

       

      これは、活動の適正化だけでなく、活動内容の経緯が“見える化”されて残りますので、失敗内容も含めて蓄積され、それ以降の活動の充実に繋がりますので有効です。ただ、活動によっては、成り行きが不透明なケースに出くわすことがあります。このような場合は、第65弾~第70弾でご紹介した“C型PDPC法”で、成り行きの不透明さを見える化したC型PDPC上で見通しの立て方について職制のアドバイスにより修正し、最終的な見通しを共有した上で、報告、相談の必要な時点を決めてその都度チェックを受ける形になります。

       

      3)おわりに

      2Rの活動は、活動手順が決まっている場合は、活動状況をPDCA―TCチャートで見える化し、下した判断に対するチェックを受けることを繰り返して、判断力を向上させて3Rへのステップアップを目指すことになります。成り行きが不透明な場合は、成り行きの不透明さをC型PDPC上で見える化し、事態が進むたびに行うC型PDPCの改定内容のチェックを受け、不確定要素に対する対応力のレベルアップを図りつつ3Rへのステップアップを目指すことになります。

      3R(3ラウンド)は、次回、ご説明します。

       

       

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      この記事の著者

      浅田 潔

      100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

      100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。


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