在庫に対する考え方 儲かるメーカー改善の急所101項(その67)

更新日

投稿日

生産マネジメント

 

6、強いモノづくり

◆ 在庫に対する考え方

 多くの工場で「在庫管理」にチエを絞っています。しかしその管理の中身をみてみると、在庫を切らさないように管理をしているところが圧倒的に多く、在庫削減に向けた管理やカイゼンを実行している会社は少ないようです。

 在庫の理想的な手持ち量はゼロです。注文が来て納期に間に合うように作り、出荷するというのが理想だからです。

 在庫はナゼ必要なのでしょうか?それはモノが必要になった瞬間にその数をタイムリーに作ったり入手することができないからです。もしそのモノが近くのコンビニで売られているのでしたら、なくなってから買いに行っても間に合いますから在庫は不要です。

 もちろん、現実的には様々な理由である程度の在庫を持たないわけにはいかないでしょう。しかし「仕方がない」と考えた瞬間から在庫は膨らみ始めるのです。在庫に対する正しい考え方は「ゼロを目指し、常に減らし続ける」ことです。

 

 本気で在庫を減らそうとするとなると、全社を挙げた総合力の結集が必要です。生産現場の努力だけでは到底達成できません。設計変更による部品点数の削減はじめ、注文の取り方、情報の流し方、材料の選定、材料の買い方、商品の売り方など全てがカイゼンの対象になります。

 工場では段取り替えの短縮を実行して生産ロットサイズを縮小して、運搬も小口化するなどのカイゼンを行います。その結果、キャッシュが生れ、収益が上がります。「在庫は罪固」、管理するのではなく削減するものなのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 在庫と一言でまとめてしまいますが、材料在庫、工程内在庫、完成品在庫、運搬在庫、店頭在庫など様々なところに色々な形で存在します。そ...

生産マネジメント

 

6、強いモノづくり

◆ 在庫に対する考え方

 多くの工場で「在庫管理」にチエを絞っています。しかしその管理の中身をみてみると、在庫を切らさないように管理をしているところが圧倒的に多く、在庫削減に向けた管理やカイゼンを実行している会社は少ないようです。

 在庫の理想的な手持ち量はゼロです。注文が来て納期に間に合うように作り、出荷するというのが理想だからです。

 在庫はナゼ必要なのでしょうか?それはモノが必要になった瞬間にその数をタイムリーに作ったり入手することができないからです。もしそのモノが近くのコンビニで売られているのでしたら、なくなってから買いに行っても間に合いますから在庫は不要です。

 もちろん、現実的には様々な理由である程度の在庫を持たないわけにはいかないでしょう。しかし「仕方がない」と考えた瞬間から在庫は膨らみ始めるのです。在庫に対する正しい考え方は「ゼロを目指し、常に減らし続ける」ことです。

 

 本気で在庫を減らそうとするとなると、全社を挙げた総合力の結集が必要です。生産現場の努力だけでは到底達成できません。設計変更による部品点数の削減はじめ、注文の取り方、情報の流し方、材料の選定、材料の買い方、商品の売り方など全てがカイゼンの対象になります。

 工場では段取り替えの短縮を実行して生産ロットサイズを縮小して、運搬も小口化するなどのカイゼンを行います。その結果、キャッシュが生れ、収益が上がります。「在庫は罪固」、管理するのではなく削減するものなのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 在庫と一言でまとめてしまいますが、材料在庫、工程内在庫、完成品在庫、運搬在庫、店頭在庫など様々なところに色々な形で存在します。それらの全てを把握してゼロに向けて減らしていくことが大切です。

今回の言葉   

*****************
 理想的な在庫量は、ゼロである。
*****************

「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

 日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
使わないモノを捨てる理由 儲かるメーカー改善の急所101項(その82)

  6、強いモノづくり ◆ モノを捨てるメリット  「モノであふれている工場は総じて業績が悪い」、というのが30年間におよぶ私のコンサ...

  6、強いモノづくり ◆ モノを捨てるメリット  「モノであふれている工場は総じて業績が悪い」、というのが30年間におよぶ私のコンサ...


工場の入りと出の物流を見直す レイアウトと物流(その3)

  1.工場の入り口と出口の改善は遅れている 工場改善の主な焦点は、目につく加工部門や組立部門に集中しています。また構内物流も工程間のつ...

  1.工場の入り口と出口の改善は遅れている 工場改善の主な焦点は、目につく加工部門や組立部門に集中しています。また構内物流も工程間のつ...


設備への考え方 儲かるメーカー改善の急所101項(その63)

  5、設備改善の基本 ◆設備への考え方  どんな仕事であっても、プロと呼ばれる人たちにとって、自分が使う道具の調整や改造はできて当た...

  5、設備改善の基本 ◆設備への考え方  どんな仕事であっても、プロと呼ばれる人たちにとって、自分が使う道具の調整や改造はできて当た...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
刃物の摩耗管理は、中国ではなぜできない。 中国企業の壁(その6)

1. 刃物の摩耗管理は、中国ではなぜできない。   今回は、リード線をカットする刃物の管理に関する話です。セットメカや電気部品によく使われるリード線...

1. 刃物の摩耗管理は、中国ではなぜできない。   今回は、リード線をカットする刃物の管理に関する話です。セットメカや電気部品によく使われるリード線...


金型・部品加工:分業体制による工具の寿命判定の難しさについて

 今回のテーマは、CAMとマシニングセンターの作業オペレーターが分業体制になったことで、多くの加工メーカーや金型メーカーで聞かれる、ドリルやエンドミル...

 今回のテーマは、CAMとマシニングセンターの作業オペレーターが分業体制になったことで、多くの加工メーカーや金型メーカーで聞かれる、ドリルやエンドミル...


金型メーカーCAM工程の業務診断事例(その2)

   前回のその1に続いて解説します。 1. 3D 加工の等高線と走査線加工で、加工条件を変えているか  ここでいう3D加工とは、CAMで...

   前回のその1に続いて解説します。 1. 3D 加工の等高線と走査線加工で、加工条件を変えているか  ここでいう3D加工とは、CAMで...