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妄想はネガティブに捉えられがちですが、私は妄想はイノベーション創出において、極めて重要な役割を果たすものであると考えています。引き続き、妄想のすすめについて解説します。妄想をするには、それなりにエネルギーが必要になります。そのようなエネルギーを生み出すためには、それなりの心構えや工夫が必要になります。今回も引き続き、妄想を積極的に促す方法について、前回の普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その192) 遊びごころを持つの続きです。
27. 妄想を積極的に促す方法(その27):価値に向かって考える
前回まで「遊びごごろを持つ」について3回にわたり解説をしてきましたが、現実には「遊びごころを持って妄想しろ」と言われても、どう妄想したら良いのかがわからないというのが現実ではないでしょうか。「妄想しろ」「なんの制限や前提なく広く考えろ」といわれても、思考の対象は前後左右上下360度なんでも良いというのでは、空をつかむようなものです。ですので、遊びごころをもって妄想するにしても、その向かっていく先が抽象的であったにしても、明確でないといけません。
(1) 「価値」に向かって妄想する
遊びごころで妄想するとは、言い換えると「こんなことをしたら面白...