クリーン化について(その118)続:当事者意識について

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クリーン化について(その118)続:当事者意識について

 

クリーン化について(その114)人財育成(その19)当事者意識に続けて解説します。

 

ここ数年気持ちが沈んでいるなあと感じています。それは私だけでしょうか。ただ、ただ暗い気持ちを引きずり日々過ぎて行く気もします。これではいけない。日々をもっと価値ある時間にしなければと思うのですが、なかなか気持ちが浮いてきません。でもこの時間は自分にとって大きなロスです。

 

会社にいる時も暗い時期がありました。この時は周りのことが見えなくなり、会社や仕事への貢献度が落ちたと感じます。でも自分の事で精一杯でした。現在でも、日々の生活に苦しんでいる、自分のことだけで精一杯という方も多いように感じます。そしてその比率は増加しているのではないでしょうか。今の世の中、先が見えません。これは自国の幸福度とも関係していると感じます。一人ひとりが幸せを感じ、はつらつと生きていくことができれば、夢や目標を持ち、向かう気持ちになるでしょう。それが国の活力ではないでしょうか。そんな世の中になって欲しいと思います。

 

私の場合、新型コロナウイルスが国内に流行し始めた頃が分岐点だろうと思います。感染の拡大を抑えるために、他の人と距離を置くとか、自宅で仕事をするなどの例です。電車内で咳をするとじろじろ見られるなど不信感が増大してきた時期です。この頃から、マナー、モラルも低下してきたように思います。夢を持つことも、将来を描くこともできないでしょう。そして人ごと、よそごとと言う風潮を生んでいるように思います。つまり、当事者意識を持つまでには至らないのです。

 

テレビを見ても、暗い、悲しいニュースが繰り返し報道されています。気持ちが高揚するような報道はあまりありません。心を平らかに持ち続けることができないです。

 

この当事者意識を持つにはどうすれば良いだろうかと考えることが多くなりました。今までの私の考えも、核心にはなかなか辿り着けません。ただ一つ言えるのは、本人だけが当事者だということです。あまり良くない事例ですが、国民、市民のお手本になるべき立場の方が、飲酒運転はいけませんと言いながら、それをやってしまうのです。言うこととやるかどうかは別になってしまうと言うことです。これはひとごとであって、当事者意識の欠如だと考えてきましたが、よく考えると、そうなる前までは当事者ではないので、身に染みてと言うことはないのです。実際に事故を起こしたり、検挙されて初めて当事者になるのですね。

 

定年退職間近でこのような事になってしまうと、多額の退職金や本人の信頼が失われるのです。若い人の場合、再就職が難しくなります。そうなってからでは遅いので、呼びかけているのです。先を考えることができれば防げることも多いと思います。これは、早いうちから人を育てるということが重要です。早い時期の教育に組み込んでも良いのではないでしょうか。

 

直接本人が当事者になってはいけないので、自動車教習所では、事故事例のビデオを見せたり、最近では、学校教育の中で、校庭で実際に交通事故の事例を再現して見せています。疑似体験です。あれが自分だったら・・・と当事者に限りなく近づけると言うことですね。これには、伝え方、伝わったかを考えることも必要です。言っただけで終わりにしないということです。当事者になる前に、当事者意識を持つことで、行動に繋げると言うことでしょうか。当事者意識とは、限りなく当事者に近づくことでしょうか。それを自分で考えられるような教育をしたいです。

 

・余談

このところ再びJRの赤字が報道されています。同じ会社内でも地方路線は大幅な赤字だと言っています。そこですぐ出てくるのが、廃線と言う言葉です。私は地方に住んでいて、その対象に該当するので敏感に反応しています。地方での生活が脅かされるからです。これも当事者意識の表れでしょうか。

 

気になるのは、赤字が強調される割に利益はどうなっているかが話題にならないことです。儲かるところだけ残し、あとはトカゲの尻尾でしょうか。首都圏は相当な黒字が出ているのではないでしょうか。それらを相殺して、実際はどうかを知らないと、被害者意識が増幅します。均してみて、それでどのくらいの差損が生じるのか、存続の為に国が補填できないかと考えてしまいます。公的交通機関の使命とは何でしょうか。

 

このようなことが当事者や該当者抜きで進んでしまうと、当然地方は過疎化が進みます。一方で地方へと呼びかけても、もう一方では、地方へ行ったが不便すぎてまた都会へ戻るという人たちもいるようです。こういう時こそ国会議員さんの出番ではないでしょうか。地元の声を国会へと言って議員さんになっているのですから。

 

ものづくり企業では、経営者や管理職の方が現場に足を運ぶことが如何に重要かです。それによって、現場とのパイプが出来、現場の実態が把握できます。それを経営に反映するのです。それができていないところでは、経営側と現場とは乖離してしまい、ものづくりの基盤、体質は弱いと感じています。現場に足を運ぶと言うことは、当事者意識の醸成までには至らなくても、当事者に近づくことができると思います。

 

昔、日本のものづくり現場が強かったと言われる時期がありました。それは、“経営者や管理職が自分の足で現場を歩き、自分の目で現場を見てきたからだ”と言われます。事実は現場にあるのです。国会議員の皆さんの現場とは、国会ではなく、選出してくれた地元(=地方)です。無料パスというものは、そのためにあるのではないでしょうか。是非、地元を歩いて肌で感じてもらいたいものです。このような情報が出たら、自分の地元はどうかを考え、行動してもらいたいと願っています。

 

【参考文献】 
清水英範 著、 「知っておくべきクリーン化の基礎」諷詠社 2023年
    同    電子版 「知っておくべきクリーン化の基礎」、諷詠社 2023年
    同   「日本の製造業、厳しい時代をクリーン化で生き残れ!」諷詠社 2012年

 

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クリーン化について(その118)続:当事者意識について

 

クリーン化について(その114)人財育成(その19)当事者意識に続けて解説します。

 

ここ数年気持ちが沈んでいるなあと感じています。それは私だけでしょうか。ただ、ただ暗い気持ちを引きずり日々過ぎて行く気もします。これではいけない。日々をもっと価値ある時間にしなければと思うのですが、なかなか気持ちが浮いてきません。でもこの時間は自分にとって大きなロスです。

 

会社にいる時も暗い時期がありました。この時は周りのことが見えなくなり、会社や仕事への貢献度が落ちたと感じます。でも自分の事で精一杯でした。現在でも、日々の生活に苦しんでいる、自分のことだけで精一杯という方も多いように感じます。そしてその比率は増加しているのではないでしょうか。今の世の中、先が見えません。これは自国の幸福度とも関係していると感じます。一人ひとりが幸せを感じ、はつらつと生きていくことができれば、夢や目標を持ち、向かう気持ちになるでしょう。それが国の活力ではないでしょうか。そんな世の中になって欲しいと思います。

 

私の場合、新型コロナウイルスが国内に流行し始めた頃が分岐点だろうと思います。感染の拡大を抑えるために、他の人と距離を置くとか、自宅で仕事をするなどの例です。電車内で咳をするとじろじろ見られるなど不信感が増大してきた時期です。この頃から、マナー、モラルも低下してきたように思います。夢を持つことも、将来を描くこともできないでしょう。そして人ごと、よそごとと言う風潮を生んでいるように思います。つまり、当事者意識を持つまでには至らないのです。

 

テレビを見ても、暗い、悲しいニュースが繰り返し報道されています。気持ちが高揚するような報道はあまりありません。心を平らかに持ち続けることができないです。

 

この当事者意識を持つにはどうすれば良いだろうかと考えることが多くなりました。今までの私の考えも、核心にはなかなか辿り着けません。ただ一つ言えるのは、本人だけが当事者だということです。あまり良くない事例ですが、国民、市民のお手本になるべき立場の方が、飲酒運転はいけませんと言いながら、それをやってしまうのです。言うこととやるかどうかは別になってしまうと言うことです。これはひとごとであって、当事者意識の欠如だと考えてきましたが、よく考えると、そうなる前までは当事者ではないので、身に染みてと言うことはないのです。実際に事故を起こしたり、検挙されて初めて当事者になるのですね。

 

定年退職間近でこのような事になってしまうと、多額の退職金や本人の信頼が失われるのです。若い人の場合、再就職が難しくなります。そうなってからでは遅いので、呼びかけているのです。先を考えることができれば防げることも多いと思います。これは、早いうちから人を育てるということが重要です。早い時期の教育に組み込んでも良いのではないでしょうか。

 

直接本人が当事者になってはいけないので、自動車教習所では、事故事例のビデオを見せたり、最近では、学校教育の中で、校庭で実際に交通事故の事例を再現して見せています。疑似体験です。あれが自分だったら・・・と当事者に限りなく近づけると言うことですね。これには、伝え方、伝わったかを考えることも必要です。言っただけで終わりにしないということです。当事者になる前に、当事者意識を持つことで、行動に繋げると言うことでしょうか。当事者意識とは、限りなく当事者に近づくことでしょうか。それを自分で考えられるような教育をしたいです。

 

・余談

このところ再びJRの赤字が報道されています。同じ会社内でも地方路線は大幅な赤字だと言っています。そこですぐ出てくるのが、廃線と言う言葉です。私は地方に住んでいて、その対象に該当するので敏感に反応しています。地方での生活が脅かされるからです。これも当事者意識の表れでしょうか。

 

気になるのは、赤字が強調される割に利益はどうなっているかが話題にならないことです。儲かるところだけ残し、あとはトカゲの尻尾でしょうか。首都圏は相当な黒字が出ているのではないでしょうか。それらを相殺して、実際はどうかを知らないと、被害者意識が増幅します。均してみて、それでどのくらいの差損が生じるのか、存続の為に国が補填できないかと考えてしまいます。公的交通機関の使命とは何でしょうか。

 

このようなことが当事者や該当者抜きで進んでしまうと、当然地方は過疎化が進みます。一方で地方へと呼びかけても、もう一方では、地方へ行ったが不便すぎてまた都会へ戻るという人たちもいるようです。こういう時こそ国会議員さんの出番ではないでしょうか。地元の声を国会へと言って議員さんになっているのですから。

 

ものづくり企業では、経営者や管理職の方が現場に足を運ぶことが如何に重要かです。それによって、現場とのパイプが出来、現場の実態が把握できます。それを経営に反映するのです。それができていないところでは、経営側と現場とは乖離してしまい、ものづくりの基盤、体質は弱いと感じています。現場に足を運ぶと言うことは、当事者意識の醸成までには至らなくても、当事者に近づくことができると思います。

 

昔、日本のものづくり現場が強かったと言われる時期がありました。それは、“経営者や管理職が自分の足で現場を歩き、自分の目で現場を見てきたからだ”と言われます。事実は現場にあるのです。国会議員の皆さんの現場とは、国会ではなく、選出してくれた地元(=地方)です。無料パスというものは、そのためにあるのではないでしょうか。是非、地元を歩いて肌で感じてもらいたいものです。このような情報が出たら、自分の地元はどうかを考え、行動してもらいたいと願っています。

 

【参考文献】 
清水英範 著、 「知っておくべきクリーン化の基礎」諷詠社 2023年
    同    電子版 「知っておくべきクリーン化の基礎」、諷詠社 2023年
    同   「日本の製造業、厳しい時代をクリーン化で生き残れ!」諷詠社 2012年

 

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この記事の著者

清水 英範

在社中、クリーン化25年の経験、国内海外のクリーン化教育、現場診断・指導多数。ゴミによる品質問題への対応(クリーン化活動)を中心に、安全、人財育成等も含め多面的、総合的なアドバイス。クリーンルームの有無に限らず現場中心に体質改善、強化のお手伝いをいたします。

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