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AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、データ活用にチャレンジする企業が増えています。ただ、チャレンジすれば必ず上手く行くわけではありません。上手くいったかどうかを、どのように確かめればいいでしょうか?データ活用で利益を生み出しつづけているかどうかは、財務諸表を見ると一目瞭然です。今回は、「あなたの会社のデータ活用、利益を生み出しつづけていますか?」というお話しをします。
【目次】
1.望ましい変化
2.定性的に評価では終わらせない
3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?
4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい
【この連載の前回:データ分析講座(その239)テーマ設定のすれ違いへのリンク】
1.望ましい変化
財務諸表と聞くと大げさな感じがしますが、要は売上や利益、コストなどを見るといいということです。上手くいっていれば、売上や利益、コストなどに何かしら嬉しい変化が起きているはずです。1年経ってもピクリとも変化しない場合、そのデータ活用の取り組みは上手くいっていない可能性が高いです。
2.定性的に評価では終わらせない
AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、始めたデータ活用を、定性的に評価するケースがあります。定性評価とは、意識や姿勢などの数値化できないことを評価することです。
例えば……
- DXというキーワードに絡めた何かにチャレンジしたことを評価するとか
- DXというキーワードが浸透していることを評価するとか
- DXという会社方針に共感していることを評価するとか
……そういった感じです。
3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?
ある事業部内で、DXという会社方針に共感した人が多く、DXというキーワードも十分に浸透し、DXというキーワードを絡めた何かにチャレンジしたからといって、望ましい売上や利益、コストの変化が起こるとは限りません。その事業部で、DXそのものが不必要で意味のないものであれば、DXというキーワードで何かやっても意味はありません。
DXは手段であって目的ではないことは自明ですが、実際はそうなっていないケースも少なくありません。
4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい
DXが目的化してしまい、そこから逃れることが出来なくなってしまうことがあります。何かしらDXすることは決ま...